阪神・矢野監督 昇格即適時打2本も途中交代マルテに「最低限走ることも出来ないと使うことはできない」 

[ 2022年7月13日 21:49 ]

セ・リーグ   阪神13―0巨人 ( 2022年7月13日    甲子園 )

<神・巨>終了後、ナインをねぎらう矢野監督(左から2人目)(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は今季最多19安打13得点の猛攻で巨人に大勝。前日は戸郷に完封勝利を許したが、その屈辱を一気に晴らす展開に甲子園の虎党も大盛り上がりとなった。

 序盤で試合は決した。初回に近本の中前適時打、この日昇格して即5番で出場したマルテの右前適時打などで3点を先制。2回も1死一、三塁から近本の打球が一塁・中田の失策を誘って4点目が入った所で、早くも巨人先発のメルセデスをKOした。2番手・戸根からもマルテが2本目の適時打を放つなど、3回までに7得点を挙げた。6回以降も毎回得点を挙げるなど、効果的に加点。この日大山が近親者のコロナ陽性判定を受け、濃厚接触者と判断されたことから登録抹消となった危機を、チーム一丸の形で先発野手が全員安打を放った。

 先発の西勇はテンポよくアウトを積み重ね、8回4安打無失点の好投。今季6勝目を挙げた。

 以下は矢野監督との一問一答。

 (テレビインタビュー)
 ――今シーズン最多の19安打、13得点という試合を振り返って
 「そうですね。立ち上がりでね、まず、いい形で点とれて、そこでリズムも作れましたし、ちょっと前半守備は足引っ張りましたけども、ユウキもね、そこ踏ん張ってくれたんで。序盤、3回までですかね。いい流れを好守で作ってくれたかなと思います」

 ――前回も好投していた西勇の投球は
 「この展開ですしね、ユウキも気持ちのなかでは最後までというのもあったと思いますけど、この点差で、しっかりいくっていうことも簡単なことじゃないんで。そういうところでは丁寧にいきながら、攻めるところは攻めるっていうね、素晴らしいピッチングでした」

 ――ケラーも力強い球を投げていた
 「そうですね。もともとね、ちょっとコロナの関係で来るのが遅くなって、春先はちょっと苦労しましたけど、これぐらいの力は持っているピッチャーだっていう評価でね、こっちもとってたんで。だいぶいいボールを投げられるような状態になってきたと思います」

 ――9連戦でケラーは違った役割も
 「まあそうですね。湯浅、岩崎というところは決まっていますけど、その前の浜地、アルカンタラ、そこにケラーというのも十分入ってきますし。他の投手も状態もいいんでね。投手はいい形でいけるかなと思います」

 ――1番中野が4安打。打線の状態はどう見ている
「拓夢の内容も良かったですし、最後もみなさんもサイクル安打、ホームランというのを期待してくれたと思いますけど。そういうところまで来たのは素晴らしかったですし、中身もしっかりしたヒットだったんで、明日以降にもつながるかなと思います」

 ――マルテが復帰戦で適時打
「そうですね。マルテが帰ってくるとチームのムードも変わりますし、マルテ自身もいいところでタイムリーが出たんで。いいスタートが切れたかなと思います」

 ――昨日の嫌なムードを払しょく。明日以降
 「打線も最後に誠志郎(坂本)が打って全員打ったんですかね。そういうところでは1本出ましたし、植田海も途中から出てヒットも出たんでね、全員が絡むようなゲームだったと思いますし、波に乗っていきたいと思います」

 (囲み取材)
 ――大山の離脱を全員でカバーしたような試合だった
 「そうやね、今の世の中の状況を見てたら、いつどう(感染者が)出てもおかしくないような状況なんで。そりゃ出てほしくはないし、出ると大変なことになるけど、そこは全員でやるしかないんで。そういう意味では全員でできたかなと思います」

 ――代わりに5番に入ったマルテは連続適時打も全力疾走ができず
 「う~ん、よう分からん俺も。本人の状態なのか」

 ――あの交代は点差も
 「やっぱり打つだけじゃないのでね。野球は。しっかり守ることも必要だし、最低限走るってことも出来ないと試合の中で使うってことは出来ないかなという判断の中で代えました」

 ――西勇はさすがの集中力
 「うん。さっき言ったように序盤点差があるなかで投げるって簡単なことじゃないし、エラーだったりっていうなかで長打出たりする一気に流れが、向こうもイケイケになるんで。そういう嫌なところを踏ん張ってくれたというのが8回までだったと思うし、丁寧に行きながら攻めるっていうことも出来た。勇輝らしさっていうのは出た投球だったと思います」

 ――中野が大暴れ。球宴出場も決まったが
 「リーグの成績見ても、拓夢(中野)は選ばれてもおかしくないよね。ずっと出ているし、小さい体だけどこれだけできるっていう。ある意味、輝みたいな遠くに飛ばすとかホームランを打つのは魅力だと思うけど、みんながそういう能力を持った選手ばかりじゃないんでね。そういうところではまあ、拓夢みたいなものが、子どもたちの夢や憧れになるところもあると思うし。もちろんオールスターでも活躍して欲しいし、選ばれてもいいんじゃないかなと俺も思っていたので」

 ――糸原が一塁
 「これからのことを考えたらいきなりやるよりも、やっといた方がいいのかなと思ってやりました」

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2022年7月13日のニュース