佐伯鶴城・古川雄、先制呼ぶ二塁打　ソフトBスカウト絶賛「馬力あり足が速い。素晴らしい素材」

第104回全国高校野球選手権大分大会・2回戦   佐伯鶴城9－2大分国際情報 （ 2022年7月12日    別大興産 ）

＜佐伯鶴城・大分国際情報＞2回、チーム初安打となる二塁打を打ちガッツポーズする佐伯鶴城の4番・古川雄大
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　大分大会では第3シードの佐伯鶴城が大分国際情報に9―2で8回コールド勝ちし3回戦に進出した。プロ注目の大型外野手、古川雄大（3年）が4打数1安打2得点で貢献した。

　プロ注目の佐伯鶴城の4番・古川雄が先制劇の口火を切った。2回先頭でチーム初安打となる二塁打。「1打席目は緊張したが甘く入ってきた変化球を打った。チームに流れを持ってこられた」。この一打から打線がつながり2点を先制。3回以降も着々と得点し8回コールド勝ちした。

　「足には自信がある」と話す。昭和中時代は週末に地元のボーイズチームで野球をしつつ、陸上部に所属。中3で100メートル11秒4を記録しリレーメンバーとして全国中学生大会出場の経験を持つ。3回には四球で出塁。1死二塁で疋田祐輝（3年）の中前打で、50メートル走6秒0の快足を飛ばし生還した。

　1メートル86、89キロの恵まれた体と走力、パワー、肩の強さが持ち味。中堅手として守備範囲も広く「長打を長打にさせない。飛びこんででも捕る」と力強い。8球団のスカウトが集結。オリックスの縞田拓弥スカウトは「身体能力はNo・1」と話し、ソフトバンクの岩井隆之スカウトも「肩もいい。馬力があり、足が速い。素晴らしい素材」と絶賛した。

　古川雄は4打数1安打2得点に「もっと塁に出てかき乱さないと」と反省した。チームとしても「7回でコールド（勝ち）できなかった。点を取れる時にしっかり取っていかないと上がれない」と課題を挙げた。それでも「県で最高の打者になって甲子園に行きたい」ときっぱり。最後の夏にダイヤの原石が輝きを放つ。　（村田　有子）

　▼佐伯鶴城・渡辺正雄監督（前任の大分商から移り新天地での1勝）2年半を3カ月で詰める気でやってきた。（古川雄について）体の大きい子なのでケガをさせないように気を使った。万全な状態で大会に入れたので良かった。