阪神・マルテ1軍昇格!早くもAロッド加入効果? 2軍戦で2発4安打大暴れ「状態も良くなってきている」

[ 2022年7月13日 05:15 ]

ウエスタン・リーグ   阪神4―5広島 ( 2022年7月12日    由宇 )

<ウエスタン 広・神>2発4打点と大暴れのマルテ(左)
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 早くも「A・ロッド」効果!? 阪神のジェフリー・マルテ内野手(31)が、13日から1軍に昇格することが決まった。今季17度目の零敗を喫した12日の巨人戦後、矢野監督が昇格を明言した。右足コンディション不良で2軍調整を続けてきたM砲だが、この日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で左越え場外弾など2本塁打を放ち、4安打2打点と急激に復調。入団会見に臨んだ新助っ人・ロドリゲスの加入も刺激に変え、猛虎打線の起爆剤となる!

 早くも「A・ロッド」加入効果が表れたと言えそうだ。新助っ人・ロドリゲスの入団会見が行われた甲子園から遠く離れた山口・由宇で、助っ人最古参の来日4年目・マルテのバットが火を噴いた。

 「状態も良くなってきている。本塁打も単打も両方出たので、良かった」

 いきなり放ったド派手な一発が、大暴れの号砲となった。初回2死走者なし、左腕・森の初球、外角への直球をフルスイング。完璧に捉えた打球は、鮮やかな放物線を描き、左翼フェンス後方にそびえ立つ木々を飛び越えた。圧巻の場外弾。「チームの勝利を一番に心がけて打席に入っている中で良いスイングができたよ」。6月26日の広島戦で実戦復帰してから11試合目。ついに飛びだした、待望のアーチだった。

 3回2死では再び森から左前打、5回無死一塁では左腕・玉村から三遊間にはじき返す遊撃への内野安打を放ち、好機拡大。そして締めは7回先頭で迎えた第4打席だ。3ボールから右腕・田中法の直球を左翼スタンドへガツン。この日2度目の「ラパンパラ」を決め、平田2軍監督に「2本合わせたら甲子園まで届いているやろ」と言わしめた。

 その言葉通り、強烈なアピールは甲子園まで届いていた。0―4で敗れた巨人戦後、矢野監督は「(マルテを)明日(13日)上げる」と明言。今季17度目の零敗を喫した打線の起爆剤として、2軍戦直近3試合で13打数7安打、打率・538と好調のM砲のバットに期待が寄せられた。

 ライバルの加入も、急激な復調の追い風となったことだろう。ロドリゲスとは同い年で旧知の仲。「アメリカのルーキーリーグの頃から一緒のチームでプレーしていた。もともと友達なので、彼が来てくれてうれしい」。メッツ傘下で同僚だったかつての戦友を歓迎する半面、尻に火も付いたはずだった。

 「チームをもっと乗せられるくらい打ちたいと思うし、打撃の状態もさらに良くしていきたい」。昨季22本塁打で一塁手のベストナイン獲得など、状態さえ万全なら実力は折り紙付き。2度の負傷降格などでたまった鬱憤(うっぷん)を、一気に晴らす時が来た。(阪井 日向)

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2022年7月13日のニュース