ロッテ・朗希 初球宴で球界最速&9者連続三振なるか「持っているものを発揮すれば、抜ける可能性も」

[ 2022年7月7日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2022ファン投票最終結果

選出されたロッテの3選手。レアード(右)は佐々木朗に寿司を振る舞い笑顔。左は松川(撮影・長久保 豊)
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 「マイナビオールスターゲーム2022」(26日・ペイペイドーム、27日・坊っちゃんスタジアム)のファン投票最終結果が6日発表され、先発投手部門でロッテ・佐々木朗希投手(20)がプロ3年目で初選出された。球宴記録の9者連続三振や、球宴史上最速で自己最速を更新する165キロ以上をマークすることも期待される。監督選抜を含めた29選手は13日に発表され、「プラスワン投票」により22日に全メンバーが出そろう。

 レアードと女房役・松川との間に挟まれ、佐々木朗は着席し、率直な思いを口にした。「まさか自分が、という気持ちです」。3年目で最年少完全試合や、メジャー記録も上回る世界新の13者連続奪三振を達成した。ここまで6勝1敗、防御率1・48。人気と実力を備え、30万票集めた文句なしの球宴初選出に、少し照れていた。

 自慢の剛速球はどれくらいの球速が出るのか――。71年江夏豊(阪神)が記録した伝説の9者連続三振の再現はあるのか――。大きな期待が寄せられる。

 「特に記録を更新したいとかはないが、持っているものをしっかり発揮すれば、抜ける可能性もある。いいコンディションで、自分の投球をしっかりできたらなと思います」

 昨季まで159キロだった直球は、今季164キロまで伸びた。球宴では14年大谷(日本ハム)の162キロが日本人最速で、21年ビエイラの163キロが史上最速となる。記録には無頓着な右腕だが、「選んでくれたファンに、投球で感謝の気持ちを伝えたい」との思いでマウンドに上がる。

 セ・リーグには村上(ヤクルト)らパには少ない若い強打者が並ぶ。「イニングも短いと思う。一人一人集中して、自分の力を最大限発揮し、その上でいい勝負ができたら」。公式戦で迫られるペース配分は必要ない。怪物がフルスロットルで挑むならば、16年CSで大谷が計測した日本選手の最速165キロに並び、追い越す可能性も十分にある。先発が予想される26日の第1戦はペイペイドーム。5月20日の登板で今季最速となる直球の平均球速161・1キロをマークしたマウンドで、相性も抜群だ。1日の楽天戦で右手中指のマメをつぶし、現在は出場選手登録から外れているが、「順調に回復している」と問題ない。

 「(日本ハム)新庄監督のホームスチール。あれって、オールスターですよね」と球宴ならではの名シーンに思いを巡らせた。当時はまだ2歳。リアルタイムで見てはいないが、04年の史上初単独本盗は知っている。後世に語り継がれる伝説を見たい。ファンはそんな夢を朗希に託している。(横市 勇)

 《01年黒木知宏以来21年ぶり》ロッテ投手の先発投手部門でのファン投票選出は、チームでは01年黒木知宏以来21年ぶり。ロッテのバッテリーの同時ファン投票選出は第1回の51年荒巻淳―土井垣武、56年荒巻淳―佃明忠に続き、66年ぶり3組目となった。

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