中村武志氏 球宴注目の朗希vs村上、朗希が三振奪うためには1球目フォークで最後はインハイ

[ 2022年7月7日 05:30 ]

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会見する佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 ロッテ・佐々木朗の奪三振ショーが期待される夢の祭典。捕手として中日などで活躍し、8度の球宴出場を誇るスポニチ本紙評論家の中村武志氏(55)が佐々木朗とバッテリーを組んだとして、どういう配球で三振を奪うかを語った。

 オールスターの思い出は、最初に出場した88年に槙原寛己さんと組んだとき。門田博光さんからフォークで三振を奪ったら「おい、小僧!オールスターちゅうもんを知らんな」と恫喝(どうかつ)された。リードは槙原さんに任せていたのに怒られて…。それから極力、真っすぐ勝負をしてきた。

 でも、佐々木朗は三振をいくつ奪うかに注目が集まり、凡打でも駄目だ。セ・リーグの打者が真っすぐを狙ってくる中で、さすがにフォークも投げないと三振は取れない。私が受けるならフォーク6割、真っすぐ4割くらいで攻め、3イニングなら9者連続を狙っていく。

 最大の難関は村上だろう。直球に強く、150キロ以上でも軽々と打ち返す強打者相手に、どう三振を奪うか。

 初球はフォーク。バットに絶対当てさせたくないし、村上も直球を狙ってくる。空振りを奪って、ここから直球を続ける。2球目は外角低めにボール球。3球目は内角でファウルさせて、4球目は再び外角低めにボール球を投げて揺さぶる。カウントは2―2。最後は内角高めへ全力投球させ、空振りを奪う。村上は年々穴がなくなってきたが、ローボールヒッターで内角高めは唯一のウイークポイント。160キロ超の直球をフルスイングで空振りすれば、観客も盛り上がるだろう。

 日本最速も期待できる。第1戦はペイペイドーム。マウンドは硬く、傾斜もあって、スピードが出やすい球場だ。5月20日のソフトバンク戦を見たが、長身右腕にとって投げやすい感じがしたし、平均球速も自己最高の161・1キロだった。球宴は短い回数だし、アドレナリンも出る。大谷の165キロ、ビエイラの166キロを超える条件はそろっている。(スポニチ本紙評論家)

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