広島・堂林が地元愛知で決勝弾「中京大中京対決」で初対戦の11歳後輩・高橋宏撃ち

[ 2022年4月30日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1-0中日 ( 2022年4月29日    バンテリンD )

<中・広>5回、堂林は先制ソロホームランを放つ(撮影・椎名 航)
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 地元愛知で2年ぶりの一撃だ。0―0で迎えた5回2死からの第3打席。3ボール1ストライクからの5球目だ。先発の中日プロ2年目・高橋宏が投じた速球を広島・堂林がフルスイング。甘い151キロをはじき返した一打は左中間スタンドに着弾した。

 「(打者)有利のカウントだったので、思い切って狙って、捉えることができた」

 球団通算4500勝を後押しする先制の2号ソロだ。生まれ育った故郷で注目の対決が実現。中京大中京の後輩でもある20年のドラ1右腕との初対戦だった。年齢は11歳差ながら力と力の真っ向勝負は堂林に軍配が上がった。今後も高橋宏の記憶に残るであろう痛烈なプロの洗礼だった。

 「後輩と、プロの世界で対戦できるということはうれしい。もっともっと対戦が増えるように、お互い頑張っていけたらなと思う」

 勝負が終わった後は心優しい先輩としてエールを送った。自身は23日のDeNA戦で20年10月30日の中日戦以来となる540日ぶりの今季1号を記録。この一打でアピールに成功し、1番としては5試合連続で先発出場して20打数6安打で打率・300と好調だ。「一発で仕留めるのは後輩思いではない厳しい先輩ではありますけど、価値ある一発だった」。豪快な決勝弾には佐々岡監督も思わず頬を緩めた。新たな切り込み隊長が5月戦線へ向けてチームを上昇気流へと乗せる。

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2022年4月30日のニュース