楽天サヨナラ劇勝で3年ぶり満員御礼に応えた 起死回生弾の西川とサヨナラ打浅村が絶妙掛け合い

[ 2022年4月30日 19:10 ]

パ・リーグ   楽天7─6ソフトバンク ( 2022年4月30日    楽天生命 )

<楽・ソ>延長11回、浅村がサヨナラ打を放ち水をかけられてもみくちゃになる(撮影・篠原岳夫)
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 首位を走る楽天は30日、本拠・楽天生命パークで2位のソフトバンクと対戦し、延長11回に浅村栄斗内野手(31)が右越えへサヨナラ打を放った。7─6で今季2度目のサヨナラ勝ちとなり、ソフトバンクとのゲーム差は3に開いた。

 19年9月以来となる楽天生命パークでの満員御礼。2万5602人観衆に熱い勝利を届けた。2─6で迎えた9回。1死一塁から代打・岩見は二塁へのゴロと完全に打ち取られたが、途中出場していたソフトバンクの二塁・川瀬の悪送球で1死一、三塁。2死後にモイネロの暴投で1点を返すと、さらに粘って2死一、二塁から西川が起死回生の右越え5号同点3ラン。そして、11回2死無走者から二、三塁とし、ここまで4打数無安打だった浅村が、5番手の津森から右越えへサヨナラ安打を放った。

 お立ち台に上がった西川は「いい場面で回ってきたので、後ろにすごいバッターがいるので、回すことだけを考えていた。(本塁打の瞬間は)わけがわかんなかったです。すみません。(大歓声は)ありがとうございます。一切聞こえていませんでした」と話し、大きな拍手を受けた。この日は5打点。「ここまで出来すぎているので、今年死ぬんじゃないかと…怖いです」とジョークも飛び出した。

 また浅村は「決めると思いました」と話し、西川の言葉に呼応するように「すごいバッターが前にいるので、自分も何とか負けないように、最後の打席、力を振り絞っていきました」と話すと、球場から大きな笑いが起きた。

 9回、そして11回もいずれも2死からの得点だった。石井監督は「最高の1勝をファンの方に見せることができて良かった。選手が本当に最後まであきらめずに戦ってくれた」と語った。
 

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