角盈男氏 巨人・大勢に期待のエール「打たれて1面になってこそ一人前」

[ 2022年4月7日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―1広島 ( 2022年4月6日    マツダ )

<広・巨>力投する大勢(撮影・白鳥 佳樹)
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 まずはおめでとう。ただ、私の7セーブなんて大した記録じゃない。ロングリリーフも多くて(4イニング投げて獲得したセーブが3つあった)、今のような原則9回1イニングの抑えとして残した数字じゃなかった。抜かれて当然の記録だ。

 私が「ストッパー」と呼ばれるようになるのは、79年オフの伊東キャンプで上手投げからサイドスローに変えてから。大勢は既にスピード、コントロール、変化球、メンタルと抑えとして必要な4拍子がそろっている。今の勢いでどんどんセーブを積み重ねていってほしいね。

 最後に私が現役時代に言われていた言葉を贈りたい。

 「抑えてスポーツ紙の1面に書かれるのはまだ半人前。打たれて1面になってこそ一人前なんだ」

 そうなるよう頑張ってもらいたい。(元巨人投手)

 ▼角 盈男 三菱重工三原から76年ドラフト3位で巨人に指名を受け、翌77年秋に入団(当時の名前は三男)。78年は先発6試合を含む60試合に登板し、5勝7敗7セーブ、防御率2.87で新人王を獲得した。81年には28セーブポイントを挙げ、最優秀救援投手を受賞。その後は鹿取、サンチェとの勝利の方程式を確立した。89年途中に日本ハム、92年にヤクルトに移籍し、同年限りで現役を引退した。通算成績は618試合で38勝60敗99セーブ、防御率3.06。巨人で挙げた93セーブはクルーンと並ぶ球団最多で、517試合登板は球団史上3位。

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2022年4月7日のニュース