広島連勝逃すも…床田7回3安打零封の好投 佐々岡監督も高評価「粘り強くいい投球」

[ 2022年4月7日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1ー2巨人 ( 2022年4月6日    マツダ )

力投する先発の床田(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島・床田寛樹投手(27)が6日の巨人戦に先発し、自身2勝目はならなかったが7回3安打無失点の好投を見せた。ただ、7回の好機で代打を送られ、交代した直後の8回に中崎翔太投手(29)が逆転2ランを浴びチームは敗戦。巨人と並ぶ首位再浮上を逃した。

 ひと皮むけた床田に、付け入る隙は見当たらない。最速151キロを計測した直球は切れ、カーブやパームなどの遅い変化球の制球も自由自在。巨人の各打者を翻弄(ほんろう)し開幕から登板2試合で計14イニング1失点の好発進となった。

 「まずは毎回先頭を出さないように。走者が出ても、しっかり1人ずつ(アウトを)取ろうと粘り強く投げようと思って投げた」

 先頭の出塁を許したのは3回の1イニングだけ。小林に中前打され犠打と四球などで2死一、三塁とされたが、151キロの外角直球でポランコから見逃し三振を奪い「直球がすごく良かった」と胸を張った。7回1死一塁から丸に許した右中間二塁打も味方の中継プレーで一塁走者の生還を阻止。リズムの良さが守りに好影響を与えた。

 好調さを支えるのが多彩な変化球だ。6回の坂本、7回の岡本和をいずれも空振り三振に仕留めたパームは昨季途中から投げ始め、カウント球として多投したカーブは日南キャンプ中に佐々岡監督から投げ方を伝授された。初回の12球中6球を投じたスライダーの曲がりが悪いと判断すると、すぐに他の変化球の割合を増やしたように、配球の柔軟さが成長につながっている。

 「カーブでカウントを取れたし、投球の幅は広がると思う。(パームも)いいところに落ちてくれたので、続ければ本塁打はないかなという感じですね」

 安心して見守った佐々岡監督は「粘り強く、いい投球だった」と高く評価し、女房役の会沢も「本当に成長を感じる。今年にかける思いをキャンプ、オープン戦から感じる」とうなずいた。「この2試合は、いい感じで投げられた。最少失点でいければ勝つ可能性も高くなると思う。変えずに粘り強く投げたい」。チームの好発進は、一度も崩れていない先発投手陣に支えられている。その中でも自信を深める床田の好内容が際立っている。(河合 洋介)

続きを表示

2022年4月7日のニュース