日立製作所・東怜央内野手 長打力持ち味、守備では新たに三塁挑戦

[ 2022年3月5日 06:30 ]

スポニチ大会注目のルーキー

スポニチ大会に向け調整する日立製作所・東
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 新たな挑戦とともに、社会人デビューに臨む。日立製作所の東怜央は、学生時代から慣れ親しんだ一塁に加え、三塁にも取り組む。「個人としてプロ野球という世界に入るためには一塁だけでは厳しい。まだまだ捕球だったり送球の面で課題はたくさんあります」と汗をかく日々だ。

 小学生時代から、公式戦で三塁を守った経験はない。自身にとって大きな挑戦。チームに合流した1月からは、基本的なゴロ捕球などの守備練習に多くの時間を割いてきた。「覚えることばかりで大変です。速い打球も遅い打球もあって、バウンドの合わせ方が課題」とする。

 守備力向上を図りつつも、一番の持ち味は打撃だ。東京六大学リーグの立大では通算6本塁打をマーク。「ホームラン打てばいいやという感じだった」という3年時までは6安打1本塁打と伸び悩んだ。だが大学の投手のレベルを痛感。コンタクトを強く意識したセンター返しの打撃を追求し「無駄な球に手を出さなくなったり、引っかけた打球が減った」と4年春秋の2シーズンで26安打5本塁打、21打点と打ちまくった。

 新たなレベルでのシーズンのスタート。東は「求められているのは長打力」と言った。走者がいる場面ほどモチベーションが上がるタイプで「本塁打も打ちたいけど、打点だけは一年通じてこだわりたい。結果にこだわらず、新人らしくはつらつとプレーしたい」と目を輝かせた。(田中 健人)

 ◇東 怜央(ひがし・れお)1999年(平11)7月25日生まれ、福岡県出身の22歳。赤間西小1年時に野球を始める。城山中では宗像ボーイズに所属。福岡大大濠では1年春からベンチ入りし、3年時にセンバツ出場。立大では4年春のリーグ戦でベストナインと最多打点を獲得。1メートル83、97キロ。右投げ右打ち。

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2022年3月5日のニュース