広島・龍馬「試合感覚を戻していきたい」、期待の4番候補 先発予定の5日西武戦から巻き返しに全力

[ 2022年3月5日 05:30 ]

スライディング捕球の練習をする西川(撮影・河合 洋介)
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 広島・西川龍馬外野手(27)が4日、1軍に合流し、マツダスタジアムでの全体練習に参加した。1月下旬に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて今春は2軍調整。自身の状態に加えて若手中心の打線も一気に「本番モード」へと切り替えるべく、中心選手としての責任感を口にした。

 西川は「レギュラーとして出られるように頑張ります」と2度口にした。出遅れたとはいえ、実績を考えれば、すでにレギュラーは当確。それでも首脳陣からの信頼をより揺るぎないものにしようと決意して戻ってきた。

 「レギュラーとして試合に出ることが大事。自分では、そんな(中軸を任せられる)感じとは思っていない。しっかりとやることをやって、何とか勝利に貢献したい」

 1月下旬に新型コロナウイルスに感染し、春季キャンプは2軍で過ごした。シート打撃に数回参加し、2月22日に巨人2軍との練習試合に出場したものの実戦の打席数は限られていた。「正直、実戦もそんなにできていないから(状態は)分からない。練習の感じは悪くないので、あとは相手と対戦したときにどうなるか。ここからどんどん打席に立って試合感覚を戻していきたい」。合流初日から中堅や右翼に就いて軽快な動きを見せながら、軽はずみに「大丈夫」と口にしないのが西川。ここから状態を「本番モード」に仕上げるべく冷静に先を見据えている。

 「本番モード」に切り替わるのは西川個人の話だけではない。ここまでのオープン戦は若手中心のメンバー構成が続いていた中、西川の合流によってようやく開幕オーダーを見据えた打線を組めるようになった。佐々岡監督は「中軸の経験があるので、しっかりしたものを競争の中で見せてほしい」と言及。競争を掲げたとはいえ、適任が見つかっていない3、4番の筆頭候補として期待を寄せた。

 「まずはしっかりと成績を残すこと。(鈴木)誠也という大きい存在が抜けた。自分がしっかりしないといけないという自覚を持ってやりたい」。さっそく、5日の西武戦に先発予定。西川の合流がチームにスイッチを入れる合図となる。(河合 洋介)

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2022年3月5日のニュース