大リーグ選手会がスタジアム労働者などに100万ドルの基金立ち上げ

[ 2022年3月5日 05:31 ]

 大リーグ選手会は4日(日本時間5日)、「大リーグオーナー陣によるロックアウトの影響を受けた労働者のために選手が100万ドル(約1億1500万円)基金を立ち上げる」と、声明文で発表した。

 アリゾナやフロリダでは、スプリングトレーニングの試合がなくなることで、地元のレストランやバー、小売店、何千人ものパートタイムや季節労働者のスタジアムの従業員が深刻な影響を受けている。この現状に選手会のトニー・クラーク専務理事は「この基金は、MLBが強行したロックアウトによって最も影響を受けている労働者であり、オーナーによって選手に不当な取引を受け入れさせるために圧力をかけられ、生活を無視された労働者を支援するためのものです」と声明文で発表。選手会執行役員のマックス・シャーザー(メッツ)とアンドリュー・ミラー(FA)も「私たちの試合を盛り上げてくれるのは、たくさんの人たちです。多くの人たちは見たり聞いたりすることはできませんが、私たちの試合のエンターテインメント体験に欠かせない存在です。残念ながら、オーナーによるロックアウトと試合中止の影響を受けるのは、彼らも同じです」と発表した。この日、対立の続くMLB機構と選手会の労使協定に関する話し合いの予定はなく、今後のスケジュールも未定になっている。

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2022年3月5日のニュース