阪神・小川の魅力 タイミングを外す8球のカーブ「空振りや見逃しでストライク取れた」

[ 2022年3月5日 05:30 ]

オープン戦   阪神1ー2楽天 ( 2022年3月4日    甲子園 )

6回から3イニングを無失点に抑えた小川
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 6回から登板した阪神・小川が誰よりも光った。1安打無失点5奪三振の好投。今春最長の3イニングを投げきりスタミナ面でのアピールにも成功した。

 「ストライク先行で投げることが自分の中で課題だったので、今日はよくできていた」

 打者のタイミングを外す投球が際立った。投じた45球のうち8球がカーブ。可能な限り球数を減らしたい救援投手は無駄球を嫌う。しかし、若き右腕は緩急を使い分けて丁寧に投げていた。「緩いボールはカーブしかないので、空振りや見逃しでストライクが取ることができた」。前回2月24日の紅白戦では2回3安打2失点と精彩を欠いた。しかし反省を生かしたマウンドでばん回に成功。矢野監督も「3イニングをいけたというのも大きい。今日は一平が一番収穫」。今季から延長12回制も再開予定。1イニング限定ではなくロングリリーフも見据えた適性テストで“マルチぶり”をアピールした。

 “一発快投”で見事に存在感を発揮した。「(中継ぎへ)食い込んでいけるように」。開幕1軍に前進した若き右腕が生き残りへ向けて結果にこだわる。

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2022年3月5日のニュース