巨人ドラ3・赤星、ティッシュ投げで制球力磨く 悩みを野球上達に生かす“お部屋時間トレ”

[ 2022年1月8日 05:30 ]

ポケットティッシュを持つ赤星
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 投手は絶対にボール球を投げてはいけない場面に多く直面する。求められるのは集中力と制球力。巨人ドラフト3位の赤星(日大)は投手に必要な2つの要素を養うために欠かせないものを寮に持参した。それはティッシュペーパー。「結構、鼻水が出る(体質な)ので多めに持ってきた。段ボールに入れて」と語った

 花粉症でもある赤星に欠かせない生活必需品。リモート会見でも「4つ持ってます」とポケットティッシュを常備していることを明かしたが、実はこのティッシュが抜群の制球力につながり、打たせて取る投球でプロの扉も開けた。鼻水が多い日は一箱約200枚を1日で消費してしまうが、どんな距離でもゴミ箱への投げ入れは外さず「そこのコントロールは抜群だと思う」と胸を張る。これから生活する寮の自室でも「ティッシュ投げ」は継続する意向。消費すればするほど投げる機会も増え、さらなる制球力アップにつながる。

 1メートル75、78キロと小柄ながら最速152キロを誇り、変化球の切れも抜群。「この環境で生活できるのは、うれしく思う。食事もおいしい。ご飯をいっぱい食べて体を大きくしたい」と目を輝かせる。大学の野球部の仲間から贈られたメッセージ入りのTシャツも持参し「“お前の力で優勝させろよ”という言葉をもらった」と笑う。

 「開幕1軍を目指してキャンプからアピールしていければ。ケガをせず、1年間出場して優勝に貢献できる投球を」と赤星。グラウンドでも自室でも持ち前の制球力を磨き、まずは開幕1軍を狙う。(小野寺 大)

 ◆赤星 優志(あかほし・ゆうじ)1999年(平11)7月2日生まれ、東京都出身の22歳。小1で野球を始め、三宿中では軟式の上馬シニア野球クラブに所属。日大鶴ケ丘では1年秋からベンチ入りし、甲子園出場なし。日大では1年秋にリーグ戦デビュー。1メートル75、78キロ。右投げ右打ち。

≪ドラ1大勢「大勢」魅了だ≫ 巨人ドラフト1位の最速157キロ右腕・大勢(関西国際大)は名前にちなみ「大勢の人を魅了していける選手に」と記された木のプレートを持参した。同僚となる岡本和のリストバンドの刺繍(ししゅう)を手掛けたデザイナーから1カ月ほど前に授けられ「目を通したときに奮い立たされる」。寮では廊下に飾られた過去のチームの胴上げ写真を見て「自分もこの場に入りたいし、入れる選手になっていけるように」と誓った。

≪ドラ2山田は「H2」ドラ4石田はディズニー≫ 巨人ドラフト2位の山田(JR東日本)は、あだち充氏の名作野球漫画「H2」を持参。「読んだことがなくて、地元(の富山)で見つけたので買ってきました」と全34巻を大人買いしたことを明かした。同4位の石田(東海大相模)はディズニー映画「トイストーリー」の「ロッツォ」と「くまのプーさん」のぬいぐるみを持ち込み「寝るときに近くにあった方が落ち着く。高校の時から一緒に寝ていた」と笑った。

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