ヤクルト高津監督が振り返る「今年のチームを象徴してた」シーンとは 随所ににじむ選手への深い愛情

[ 2021年12月28日 19:12 ]

ヤクルト・高津監督
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 ヤクルトを20年ぶりの日本一へ導いた高津臣吾監督(53)が28日放送のニッポン放送「ショウアップナイタースペシャル おめでとうヤクルトスワローズ 20年ぶり悲願の日本一!」(後5・30)に出演。昨季までの2年連続セ・リーグ最下位から一気に日本一へと上り詰めた2021年を振り返り、随所に選手への深い愛情をにじませた。

 同局の煙山光紀アナウンサー(59)をインタビュアーに、頂点に立つまでの1年間を9つのターニングポイントとともに振り返った高津監督。その中の1つに、中継ぎ投手の近藤が右肩を痛めて負傷降板した5月26日の日本ハム戦(神宮)を挙げた。ケガ人を出さない、離脱者を出さないことを監督自身の目標の一つに掲げていたが「ケガをさせてしまったというのはすごく責任を感じています」と高津監督。「本当に申し訳なかったなと思っています」と謝罪コメントも飛び出した。

 また、中堅を守る塩見が打球を後逸して一気に3点を失って敗れた10月21日の広島戦(神宮)については「全力で次の塁に進塁させないつもりできたんですけれども、その後の塩見の表情を見ていると、すべてが終わってしまったような表情でしたし。そのぐらい重い時期であり、重いプレーだったと自覚してたのかな、と」とした上で「確かに痛いエラーでしたし、痛い負けだったかもしれないですけれども、チームがもう一回“頑張ろうよ!”っていうふうになれたゲームだったのかなっていう感じはします」と回想。その後、巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで塩見がMVPではないか?と周囲の選手にあおられ、奥川という発表にナインがずっこけたシーンも踏まえて「それが塩見ですね。そこでいじられる。みんなに『次また頑張ろうよ』と言ってもらえるのが塩見なのかな」と愛されキャラのリードオフマンに触れ「できないこともたくさんありますけども、彼にしかできないこともたくさんあるので」と変わらぬ信頼を口にした。

 その“ずっこけシーン”については「あそこでこういうずっこけができるのはヤクルトしかないのかな、と。あの雰囲気が、笑いがね、今年のチームを象徴してたのかなっていう感じはしますね」と高津監督。日本シリーズの開幕戦で9回に1死も取れずに3失点してサヨナラ負けを喫した守護神マクガフについては「(シーズンで)あれだけ頑張ってくれたマクガフだったので、彼がやられたんならしょうがない」と振り返った上で、翌日には「楽しんでやってください」「全力で戦ってください」と声がけをしたところ「きょうも頑張りますという感じでした」と明かしていた。

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2021年12月28日のニュース