松坂大輔さん 引退マウンドで“あの”曲を使った理由とは?07年急きょ登場曲を変更したエピソードも語る

[ 2021年12月28日 20:30 ]

松坂大輔氏
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 今季限りで現役を引退した元西武の松坂大輔さん(41)が28日にBSテレ東で放送された「あの栄光の裏で聴いていた!アスリートの勝負うた!」にゲスト出演。現役時代の勝負歌そして引退マウンドの登場曲で使った理由を明かした。

 松坂さんの現役時代の勝負歌は04年にリリースされたEXILEの「real world」だったと話す。「EXILEの楽曲が好きでしたし、よく聴くことが多かったです」と話し、。その中でレッドソックスに所属してメジャー1年目だった07年のクリーブランド・インディアンスと対戦したリーグチャンピオンシップ第7戦ではこの曲を自身の登場曲として使ったエピソードを明かした松坂さん。

 この試合に勝つか負けるかでワールドシリーズに進出できるかが決まる試合前にたまたま日本のニュースを見ていた松坂さん。そこで当時そのニュースでの解説者が「今日負けたらとんでもないことになりますよ」みたいに発言しているところをたまたま見てしまったという。その発言を聞いて、余計なプレッシャーを感じてしまい、あんなにドキドキしながら球場に向かったことはないと振り返るほどのプレッシャーを感じていた。球場に着いてから試合前の準備の中でいつも通りEXILEの曲を聴きながらウォーミングアップをしていると流れてきたのが「real world」だった。

 それまでは違う曲を登場曲で使っていたが、「real world」の歌詞にある「結果を出さなけりゃそこで何もかも終わる」というフレーズが今の自分の状況にピッタリだと思い、急きょクラブハウスの人にお願いして「real world」に変えてもらった。さらに「ファンを意識する歌詞もあって、ボストンのファンそしてここにくるまでのたくさんのファンの人たちの思いというか応援してきてくれた思いみたいのを勝手に自分でしょい込んで、さらに自分の気持ちを奮い立たせてくれて、前向きにさせてくれた」と話した。そしてリーグ優勝を決める勝利投手となり、その後のワールドシリーズでもこの曲を登場曲に使ってチームの世界一に貢献した。

 そして引退のマウンドとなった今年の10月19日の日本ハム戦でもこの曲を使ってマウンドに上がった。「あの日にかぎっては歌詞にある『あの日の涙そしてあの笑顔だからここにいる』が一番響いたというか今日だなと思いました」と引退マウンドの登場曲に使った理由も明かした。

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