西武・辻監督 由伸と投げたいやつ「出てこいや~!」来年3・25開幕投手争い 本命は光成も

[ 2021年12月19日 05:30 ]

佐賀で野球教室を行った西武・辻監督(撮影・花里 雄太)
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 「若獅子男祭り」の開演だ。故郷の佐賀県の吉野ケ里町で野球教室を開いた西武・辻監督が、来年3月25日の開幕・オリックス戦(メットライフドーム)へ「普通にいけば山本が相手。山本と投げたいやつ、出てこいや~!」と怪気炎を上げた。

 開幕まで97日。格闘家・高田延彦ばりのふんどし姿ではなかったが、目は戦闘モードだった。最下位からの浮上へ、いきなり難敵が待つ。対戦有力な沢村賞右腕・山本に勝ちきるためには「先発ピッチャーがどこまで踏ん張れるか」。自軍の開幕投手に話が及ぶと冒頭の言葉が出た。

 本命は今季11勝の「長髪エース」高橋。今季の開幕戦で山本に投げ勝った右腕は米テキサス州で自主トレ中で、2年連続の大役を見据える。対抗は最速159キロの「剛球王子」の今井だ。今季はリーグワースト99与四球の一方、チーム最多3完投。山本と同学年の23歳に指揮官も「秋季キャンプから自覚が見えてきた。心の中で何かが変わった気がする」。3年目で初の2桁10勝した松本も候補の一人。あえて大役への立候補を促し、自覚を植え付ける狙いもある。

 さらにドラフト1位・隅田(西日本工大)&2位・佐藤(筑波大)の即戦力左腕コンビのキャンプ1軍メンバー入りを明言している。「無理はさせられないけど」と前置きした上で、「ルーキーで開幕投手っているの?」と逆質問して不敵に笑い、可能性をにおわせた。逆襲へ大事な一歩目となる3・25――。四角いリングならぬ、本拠地のマウンドに立つ男の中の男は…。(花里 雄太)

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2021年12月19日のニュース