中日・木下雄介投手 古巣徳島が追悼 吉田監督「魂溢れる投球スタイル 記憶にも永遠に残る」

[ 2021年8月9日 11:08 ]

木下雄介投手
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 中日の木下雄介投手(享年27)が3日に亡くなったことを受け、木下投手が2015年~16年に在籍していた四国アイランドリーグPlusの徳島インディゴソックスが追悼のコメントを発表した。

 吉田篤史監督は「木下雄介様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみを申し上げます。不屈の闘志をもつ木下投手の復帰を一野球人として心待ちにしておりました。訃報は、晴天の霹靂でもあり、無念でなりません。木下投手の投げるボール、相手に立ち向かって行く姿勢は投手出身の私にとっても非常に心打たれるものがありました。未来の野球界を担う木下投手が先立たれたことは野球界にとっては大変な損失だと感じております。マウンドで見せてくれた魂溢れる投球スタイルは、中日ドラゴンズファンの記憶にも永遠に残ると思います。野球ファンを沢山楽しませていただき、本当にありがとうございました。徳島インディゴソックス一同、ご冥福をお祈り申し上げます」とした。

 また、代表取締役の南啓介氏は「木下雄介選手のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみを申し上げます。徳島球団に在籍時から何事にも一生懸命で熱く、男気があり、後輩達の良き兄貴分として、言葉でもプレーでもチームを鼓舞してくれていた事が今も印象に残っております。その木下選手の意志が今の選手達にも根付いています。急な出来事に受け止めれずにおりますが、彼が徳島からNPBに至った軌跡は語り次いで行き、徳島の後輩達はもちろんですが、多くの方に彼の思いを受け継いで欲しいと思っております。道半ばという彼の人生を思うと残念で悔しくてなりません。心からご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。

 木下雄投手は3月21日の日本ハムとのオープン戦で右肩を脱臼。4月に右肩と右肘内側側副靱(じん)帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、復帰を目指してリハビリに励んでいた。各球団は6月以降、新型コロナウイルスのワクチン接種を進め、中日も実施。木下雄投手も6月28日に1度目のワクチン接種を受けていた。

 中日は6日、木下投手が3日に愛知県内で死去したと発表。27歳だった。大阪市出身で、生光学園高(徳島)を経て駒大を中退後、独立リーグの四国アイランドリーグplus・徳島に練習生で入団。16年育成ドラフト1位で中日に入団し、18年3月に支配下選手契約を結んだ。通算37試合、0勝0敗1セーブ、防御率4・87だった。

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2021年8月9日のニュース