雄星 8勝目ならずも5回無失点好投 前回ヤ軍戦5回5失点から修正「冷静な気持ちで投げられた」

[ 2021年8月9日 07:18 ]

ヤンキース戦で好投したマリナーズ菊池(AP)
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 マリナーズの菊池雄星投手(29)は8日(日本時間9日)、敵地ニューヨークでのヤンキース戦で先発し、5回を4安打3四球6三振で無失点に抑えた。援護はなく、0-0のまま交代したため、8勝目はお預けになった。

 5連勝中と好調のヤンキースを相手に毎回走者を背負ったものの、菊池は要所を締める投球をみせた。3回2死満塁では5番ボイトを空振り三振。5回2死1、2塁ではまたもボイトを一邪飛に打ち取るなど、粘り強さが目立った。

 球数が97球(57球がストライク)に達したため、5回裏を投げ終えて降板。菊池に勝ち星はつかなかったものの、マリナーズは8回表に2点を挙げて2-0で勝ち、チームの連敗は4でストップした。菊池の防御率は3.73となっている。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――過去数戦と比べ、今日の真っ直ぐはどうだったか。
 「今日は真っ直ぐで押せていけてましたし、球速も出てました。(球速が落ちた)原因が前回の登板でわかったので、今週1週間はしっかりと修正してきました」

 ――ヤンキースとの前回の対戦(7月7日、5回5失点)で学んだことは。
 「今回もランナーを背負う場面すごくあったと思うんですけど、前回はそこで真ん中にボールが入ってしまったり、ストライクをとりにいってしまったボールがホームランにされたり。そういう経験を今回は生かせて、厳しいときも、ランナーがいる場面でも低めに低めに丁寧に投げれたと思います」

 ――相手は粘ってきたが、難しかったか。
 「もちろん良いバッターも多いですし、際どいところも見てくるような打線ではあると思います。今日はとにかくランナーを背負った場面でも、ランナーをためてもいいんで、なんとかゼロに抑える、四球を出しても次のバッターで抑えれば良いっていう、そういう冷静な気持ちで投げれたのが良かったと思います」

 ――先発ローテーションが5人に戻って1カ月以上が経つ。
 「5人、6人というところに関しては、1年目も5人ローテーションを経験していますから、戸惑いはなく、良い調整ができていると思います」

 ――中継ぎのセワルドの貢献をどう思うか「中継ぎ陣は本当にリーグトップの中継ぎ陣だと思っています。彼らがいることで僕は球数を気にせず、とにかく行けるところまで行くんだという気持ちで今日も投げられましたし、本当に彼らの存在は大きいです。また、今日もカル(ローリー捕手)はとにかく強気なリードをしてくれて、シーガー(三塁手)だったり、外野手もたくさんいいプレーをしてくれて、みんなの力を合わせて勝てたんじゃないかと思います」

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2021年8月9日のニュース