マエケン5勝目 7月4日以来の勝ち星 侍ジャパン「金」に刺激「僕自身も頑張ろうと」

[ 2021年8月9日 09:12 ]

アストロズ戦で5回3失点のツインズ・前田(AP)
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 ツインズの前田健太投手(33)は8日(日本時間9日)、ヒューストンでのアストロズ戦で今季19度目の先発登板。5回を投げて6安打3四球3失点、球数100球。

 この日の前田は強打のアストロズ打線に対し、16個の空振りを奪う力投。しかしながら不運な失点が続いた。初回は右前打、四球で無死1、2塁のピンチを迎え、3番ディアズの緩い飛球は一塁手の後方に上がって、背走した一塁手がグラブに当てて落とし(記録はヒット)、二塁手が拾って一走を刺そうと二塁に送球したが悪送球。三塁に止まっていた二走が生還した。

 なおも無死1、2塁のピンチだったが、前田は4番アルバレスを83・9マイル(約135キロ)のチェンジアップでニゴロ併殺、5番コレアを93マイル(約149・6キロ)の直球で見逃し三振と踏ん張った。

 4回は4番アルバレスを93・1マイル(約149・8キロ)の直球で左飛に打ち取ったかに見えたが、ミニットメードーパーク特有のレフトの狭いフェンスに当たって二塁打に。2死1、2塁で、7番ジョーンズのニゴロは間一髪一塁でセーフとなり(内野安打)、その間に二走アルバレスが本塁を陥れた。

 5回は1死1、2塁で4番アルバレスに右前適時打を許しこの試合3失点目となったが、続くコレアを81・4マイル(約131キロ)のスライダーで遊ゴロに仕留めた。試合は7-5でツインズが勝ち、前田に5勝目がついた。
 
 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――序盤守備の乱れからの失点はあったが、好投した。
 「いい流れではなかったが、なんとか最少失点で切り抜けられた。良いリズムで投げられなかったが、チームが勝てて、勝ち星もつけてもらえて良かった」

 ――アストロズ打線は空振りが少ない。アプローチはいつもと変えたか。
 「それは変わらない。できるだけ打者の苦手なコースに投げて、空振りを取れるところはしっかり狙っていくのは変わらない」

 ――メンタル面で揺らがなかった。
 「投げている感覚は悪くなかった。守備のミスは考えずにバッターを打ち取っていくことは考えた。あとは味方が点をとってくれたので、そのリードを守れるようにと投げました」

 ――この長い遠征は難しかったのでは。
 「チームとしては難しい状況だった。トレードでチームの主力がいなくなった。モチベーションを保つのは難しいかもしれないが。みんなが勝ちに向けて一生懸命戦った。これからも頑張るだけ」

 ――7月4日以来の勝ち星。
 「今年は我慢の1年。諦めずに戦っていく。残りも短くなってきましたし、モチベーションを保ってチームのために投げたい」

 ――侍ジャパンの金メダルはテレビで見たか。「さすがに起きられなかった。でも嬉しいです。金メダルは素晴らしいこと。羨ましい気持ちと刺激をもらった。最近は自分もチームも苦しい状況でしたけど、後輩や同級生が頑張っている姿を見て。僕自身も頑張ろうとなった」

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2021年8月9日のニュース