大谷マニアのキャプテン・ジャック「近くにいるだけでやる気出る」 「SHO―TIME」 Tシャツも着用

[ 2021年8月9日 12:40 ]

「キャプテン・ジャック」の愛称が定着するジャック・メイフィールド(撮影・柳原 直之)
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 エンゼルスのジャック・メイフィールド内野手(30)が好守に存在感を発揮している。8月7日(日本時間8日)時点で打率こそ・229だが、すでに自己最多の7本塁打をマーク。何より三塁守備が堅実だ。球団のSNSやファンの間でも「キャプテン・ジャック」のニックネームが徐々に定着してきた。

 このメイフィールドは実は「大谷マニア」としても知られる。クラブハウスではよく大谷の名前をもじった「SHO―TIME」Tシャツを着用しているという。「いろいろな人からどこで手に入れたの?と聞かれるよ。このTシャツから力をもらっているんだ」。試合前には必ず二塁、遊撃、三塁で内野ノックを受け、汗を流す。「彼(大谷)がやっていることはマネできない。違うアスリートだから」と笑いつつも、「彼の近くにいるだけでやる気が出るんだ。彼のような選手を見るのは一生に一度のことだからね」と刺激を受けているという。

 もう一つ。メイフィールドは大谷に学んだことがあるという。「彼は非常に謙虚な人間。そして、いつも周囲の支えに感謝しているね」。今やメジャーを代表するスーパースターだが、慢心することなく、脇目を振らずに全てを野球に注ぐ姿に感銘を受けていた。「僕にとってロッカーやベンチで彼と一緒に過ごすことは素晴らしい時間だ。彼は投げて、打つだけでなく、全力で走る。グラウンドで決して手を抜くことがない」と語った。

 今季のメイフィールドは春先にエ軍を戦力外になり、マリナーズに移籍。そのマ軍からも戦力外になり、6月に再びエ軍に戻った。そして、今、正三塁手レンドンの故障離脱の穴を埋め、チャンスをつかみつつある。

 「僕は守備力が評価されて試合に出ている。とにかく一貫性を保って、健康を維持し、チームの勝利に貢献したい」。笑顔を振りまき、謙虚な振る舞いが際立つ仕事人の30歳。派手さこそないが、大谷から学んだ全力プレーは見ていて清々しい。(記者コラム・柳原 直之)

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2021年8月9日のニュース