青柳はナイスな選曲に笑顔を浮かべ、2年目・井上の初々しさに心洗われ…虎戦士の「生声」を一挙、紹介

[ 2021年7月26日 12:11 ]

阪神・青柳
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 コロナ禍において当たり前が当たり前ではなくなった。選手との接触も以前より少なくなり、取材もオンラインの機会が増えるなど、生の声がより貴重なものになっている。ただ、現場にいれば、意外な一面を垣間見る瞬間もある。そこで今回は私、長谷川が聞いた虎戦士の声をスポニチおなじみの「隠しマイク」の形式でお届けしようと思う。

 ◎4月3日の中日戦。青柳が打席に入る際、登場曲で徳永英明の「レイニーブルー」が流れると、球場が異様な雰囲気に。登板日で過去11回、雨天中止を強いられている雨男の右腕は「岩崎さんがやってくれた。僕も打席に立つまで知らなかったので、いい選曲だと思った」と“サプライズ演出”に笑顔でした。

 ◎3月24日練習試合の徳島戦。中村豊2軍外野守備走塁コーチはやる気満々でクラブハウスからベンチに向かっていった数分後…。慌てた様子で再びクラブハウスへ。「気づいていたでしょ。教えてよ~」。一人だけ練習時の帽子のままだったようです。

 ◎3月4日の全体練習後。PayPayドームでのオープン戦を控えたベテラン糸井への取材中、「久々の(前の名称)ヤフオクドームなので…」と答えた直後に、なぜか糸井のスマートフォンの音声ガイダンス機能が反応。「まずロックを解除してください」という指示が出され、「はい、わかりました」と素直に応じると、「ヤフオクは」とガイダンスがスタート。これには超人も「えっ…」と絶句でした。

 ◎4月上旬。鳴尾浜の2軍施設でガンケルを取材していると、通りかかった平田2軍監督が大学まで相撲をしていた私のことを「スモウレスラー」と紹介。通訳を介して「股割りとか痛そうですね」と顔をゆがめていたものの、それより「股割り」という相撲の専門用語を知っていることにビックリ。

 ◎4月15日ウエスタン・リーグオリックス戦。練習の様子を写真撮影していると、井上が近づいてきて「恥ずかしいので、アップの撮影は禁止です」と一言。高卒2年目、まだまだ初々しさを感じます。

 ◎侍ジャパンに選出された岩崎は状態を不安視する声に反応。「球が高いし制球が悪い。疲れている、五輪では通用しない…。いろんな媒体で目にする。全部見返してやろうと思う」。普段はクールな左腕も“名誉挽回”へ闘志を燃やしています。

 ◎7月15日の球宴第1戦。同点の9回1死二、三塁の勝ち越しのチャンスで近本が緊張した面持ちで打席へ。しかし、球宴史上初の申告敬遠となり、「恥ずかしい気持ちになった」と思わず苦笑い。

 ◎7月23日の鳴尾浜ファーム取材。昨年右肘を手術してリハビリ中の才木が声をかけてきて「久しぶりですね。もうすぐブルペンに入れそうですよ」と笑顔。復帰に向けて順調に階段を上っているようです。

 グラウンドの内外で、直接耳にする虎戦士の「生声」を読者の方によ多く届けるのが、私の使命。コロナ下で制限がある中、後半戦はどんな声が聞けるのか、今から楽しみだ。

(記者コラム・長谷川 凡記)

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2021年7月26日のニュース