大野豊氏 走者出しても得点与えない大瀬良は「勝てる投手」

[ 2021年4月10日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2―0巨人 ( 2021年4月9日    マツダ )

スポニチ評論家・大野豊氏
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 【視点 大野豊】大瀬良は決して良くはなかったが、走者を出しても得点は与えなかった部分は褒めるべきところだ。巨人打線が低調とはいえ、6イニングで4度も先頭打者を出せば失点の確率は高くなる。そこを粘るあたりはさすがで、許した6安打が全て単打だったことも無失点と無関係ではない。

 6回104球での降板は、勝ちパターンの救援陣が確立されていることと、1年間ローテーションを守ってもらうために開幕から間もないこの時期に無理はさせたくないという首脳陣の判断だろう。

 8日のヤクルト戦では投手陣が崩れ、嫌な負け方をした。そんな中で、カードの初戦にしっかりと勝ちをもたらし、チームの連敗を止めた。しかも、叩くべき相手である巨人のエース菅野に勝った。1年間、良い状態が続くことはなく、軸になる投手は悪いながらも「勝てる投手」であり「頼りになる投手」。その意味でも、大瀬良はしっかりと実践してみせた。

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2021年4月10日のニュース