新企画【カープの支度部屋】マツダスタジアムの裏側に潜入!コイ戦士の試合前ルーティンを広島担当のぞき見

[ 2026年4月28日 05:05 ]

クラブハウス(球団提供)
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 【相撲部出身の本紙カープ担当・長谷川凡記記者による新企画「カープの支度部屋」がスタート。第1回は、コイ戦士が試合に向けて行う準備などを紹介する。マツダスタジアムのクラブハウスには酸素カプセルや仮眠室など充実の設備が整う。練習終了から試合に向かうまで、選手はどんなふうに過ごしているのか。“支度部屋”の様子に迫った。 (取材・構成 長谷川凡記)

 試合前のルーティンは選手によって異なる。戦いに向かう前のコイ戦士たちの“動向”について、野間が証言してくれた。

 「みんな寝ている印象がある。20分ぐらい寝ると頭もスッキリして、集中力が増すらしい。僕はテレビを見たりしてリラックスする派ですけど…」

 クラブハウスには仮眠を取るための専用の部屋もある。本拠地での練習が終わると、試合まで約1時間半あり、その時間に仮眠室を利用する選手が多いという。パワーナップ(30分以内の短い仮眠)は疲労回復などに効果があるといわれる。ナップは英語で昼寝、うたた寝などの意味。集中力アップなども科学的に証明されており、厚生労働省でも推奨されている。最近は阪神、西武など、他球団も取り入れている。苫米地鉄人トレーナーは「特に野手は寝ている印象がある。逆に寝過ぎると良くないので、そこは各選手が考えてやっていると思います」と説明した。

 そして、秋山が実践していたのは、コーヒーナップという手法だった。スタメンの日とベンチスタートの日で、時間の使い方は異なるというが、なるべく同じことを繰り返すようにしているといい、試合前の過ごし方を明かしてくれた。

 「仮眠する前にコーヒーを飲んで、カフェインが効いてくれば、仮眠の時間(20~30分)にも合う。今はみんな仮眠しているけど、西武時代は仮眠を取る選手はいなかった。だからミーティングの前後で少し寝ていた」

 コーヒーには眠りの妨げ作用があるカフェインが含まれており、効果が発揮されるのは飲んでから15~20分後とされている。この手法は、飲んですぐに眠ることで、20分後にはすっきりとした目覚めで、その後のパフォーマンス向上が期待できるというものだ。「ずっとピリピリはしていない。本を読んだりもしている」と秋山。試合前の過ごし方のこだわりが強く感じられた。コーヒーを飲むという点において、救援の一角を担う中崎は、ちょっと変わっていた。

 「練習が終わって食事をしてから、30分ぐらいコーヒーを飲む時間がある。島内、森浦とかと、小さなお菓子をつまみながらコーヒーを飲むのをルーティンにしている」

 試合に向かう前は、リラックスを重要視していた。また、クラブハウス内には酸素カプセルが2台設置されている。疲労軽減を目的に約1時間、カプセル内にこもって読書や仮眠に充てる選手もいるという。開幕投手を務めた床田は、登板後にもこだわりがあった。

 「交代浴をしている。夜寝やすくなるのでずっとやっている」

 球団アドバイザーの黒田博樹氏が現役時代は水風呂を7度にして入っていたという伝説も残るが、床田は湯船を41~42度で、水風呂を10度前後に設定。30~40分にわたって交互に漬かるという。シーズンは143試合の長丁場。パフォーマンス持続のために、さまざまな方法を用いてコンディションを整えていた。

 ◇長谷川 凡記(はせがわ・ひろき)1994年(平6)11月1日生まれ、名古屋市出身の31歳。愛工大名電高相撲部では3年連続インターハイ、国体に出場。最高成績は全国ベスト16。立命大では副主将を務めた。大相撲で活躍する幕内・阿炎、宇良、錦富士らと対戦経験あり。マツダスタジアムでちゃんこ鍋を振る舞うイベントが反響を呼び、25年2月には球団とコラボした「ちゃんこ鍋の素」がグッズ化された。広島担当4年目。

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