オリックス・平井コーチ「見えない力あった」貢献した95年リーグ優勝を回想

[ 2021年1月18日 05:30 ]

神戸の方向を向いて阪神・淡路大震災の犠牲者に黙とうをささげる(左から)湊球団社長、福良GM、佐竹コーチ、平井コーチ
Photo By 代表撮影

 リーグ優勝に貢献した95年当時の記憶が薄れることはない。オリックスの平井育成コーチは「経験したことがない揺れ。何が起きたのか分からなかった。寮から長田の火事、黒い煙が見えていました」と振り返った。

 プロ2年目を迎え、神戸市西区にあった選手寮「青濤館」で被災。電気やガスなどライフラインが止まり、食糧難にも陥った。本格的な練習再開は春季キャンプからだったが、守護神として53試合で15勝5敗、27セーブを記録し最優秀救援投手、最高勝率のタイトルを獲得し新人王にも輝いた。「見えない力はあったと思う。少しずつ(球場に)お客さんが戻ってきて勇気を与えてくれたと感じています」と回想した。

 「周囲の支えがどれだけ大事か体験した人が伝えていかないといけない」。被災者の一人として伝えていくことの大切さも訴えた。

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2021年1月18日のニュース