JFE東日本・今川 2年前「指名漏れ」の屈辱乗り越え 迎えた2度目の運命の日

[ 2020年12月4日 11:00 ]

5日放送の「バース・デイ」に出演したJFE東日本の今川優馬外野手(C)TBS
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 社会人野球のJFE東日本でプレーする今川優馬外野手(23)が5日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演。10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議の運命の一日に密着した。

 今川にとっては2度目のドラフトだ。大学生だった2年前。東海大北海道時代に大学リーグの本塁打記録を塗り替えるなど確かな実績を残し、ドラフト候補に名を連ねた。だが、どこの球団からも声がかからず「指名漏れ」。今川は「どん底でしたね」と、人生最大の屈辱を味わった。

 「指名漏れ」という屈辱を味わった今川がプロにこだわるのには理由がある。それは北海道札幌市で生まれ、6人兄妹全員が野球をしていた野球一家の長男として育った。幼少期の夢だった「プロ野球選手になりたい」という一心で兄妹とともに野球に打ち込んできた。「下の弟たちにもずっと道しるべになってあげたい」と、弟たちの手本として歩んできた野球人生。今川がプロに行くことは今川家の夢だった。

 今川の最大の武器は豪快なアッパースイングから放たれる規格外のパワー。巨人との2軍戦では140メートルの特大本塁打を放つなど社会人No.1の打者にまで成長し、今年再びドラフト候補に名を連ねた。今川は「2年前と比べると注目度も変わってきましたし、手応えは2年前よりある」と自信もつけた。

 そして迎えたプロ野球ドラフト会議の当日。北海道の自宅では今川の家族全員がJFE東日本のユニホームを着て指名されるのを待っていた。そして今川も緊張の面持ちで会見場に入り、その瞬間を待っていた。午後5時。ついにドラフト会議が始まった。果たして、名前は呼ばれるのか。今川家の悲願の行方は。

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