金本知憲氏 阪神・陽川は見事な一撃 長打イメージし、工夫見えたアプローチ

[ 2020年9月14日 05:35 ]

セ・リーグ   阪神7―6広島 ( 2020年9月13日    甲子園 )

<神・広(17)> 8回2死、陽川は勝ち越しソロを放つ (撮影・後藤 大輝)
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 【金本知憲 視点】阪神・陽川は自分でも長打をイメージして臨んだ打席だったと思う。2死無走者。1点を取るには単打なら3連打が必要になる。求められるのは二塁打以上だし、それができる能力を持っている。

 少し左足の始動を早くし、タイミングを早めに取った。早めに足を引くことで、うまく間が生まれる。そこへ得意にしている半速球系の球が甘く来た。工夫の見えたアプローチだった。投手からすれば、失投かもしれないが、あの場面での本塁打は見事だ。

 15日からは巨人と直接対決。どういう姿勢で臨むのか。純粋に興味深い。9連戦の最初にあたり、9月下旬からも連戦が待つ。後のことは考えずに巨人戦にすべてをつぎ込むのか。まだまだ先を見据えるのか。特にリリーフ陣は無理をさせすぎるとリスクもある。

 回の途中からの継投や回をまたぐ登板も増えてきた。投げづらい投手もいるかもしれないが、使う側からすれば慣れてもらわないと困る。その点でも実績のある桑原が戻ってきてくれたのは、ひとつのプラス材料だ。

 広島は各打者とも集中力や粘りが少し足りないように映った。同じ初球打ちでも、思い切りの良さと淡泊さは明確に違う。狙い球に集中してスイングするのではなく、単に来た球を打っているように見えてしまう。監督として戦った頃の粘り強さを知っているから心配だ。

 投手陣の不振がモチベーションに影響しているのかもしれない。同じような時期を経験したことがあるから気持ちは、よく分かる。個人個人がメンタルのスイッチを入れなおし、集中力を高めていくしかない。

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