中日・福 ゼロ神話途切れまさかの5失点 与田監督「使う場所を間違えたのかな」

[ 2020年7月23日 17:48 ]

セ・リーグ   中日1―6巨人 ( 2020年7月23日    ナゴヤドーム )

<中・巨>8回2死三塁、ウィーラー(左)に左越え2ランホームランを打たれ、ガックリの福(撮影・椎名 航)
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 静かに継続していた「ゼロ神話」が、ついに途切れた。1―1の8回。与田監督は自信を持って福をマウンドに送った。開幕から13試合に登板し、防御率は0・00。1番・亀井、3番・丸と左打者が並ぶことを考えれば当然の選択だった。

 ただ、タフネス左腕に、いつもの制球力がない。先頭の亀井に左前打を浴び、続く坂本にはカットボールを左翼線に運ばれ、いきなり二、三塁のピンチ。丸を歩かせ、フルベースから岡本に渾身の144キロを左翼線に引っ張られた。2点ビハインドなら、まだ望みはある。しかし、大城三振の後、中島の内野ゴロの間に1点を失い、代打・ウィーラーに決定的な2ランを左中間にたたきこまれた。

 「福?これまで防御率0点で頑張ってくれたわけだし…。今日は使う場所を私が間違えたのかな」

 力のないトーンで、与田監督が振り買った。前日22日には、ドラフト1位ルーキーの石川昂がプロ初タイムリーを含む全4打席出塁の活躍を見せ、連敗を4でストップ。19歳は5回先頭で中越え二塁打を放ったものの、6回2死二、三塁のチャンスでは、メルセデスのストレートにバットが空を切った。24日からは、好調の阪神をホームに迎え撃つ。若い力を前面に出して、再び7に増えた借金を返済していく。

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