倉敷商完封リレーで初戦突破 福家“坂道ダッシュ効果”緩急駆使し6回4安打無失点

[ 2020年7月23日 18:51 ]

夏季岡山県高校野球大会2回戦   倉敷商3―0岡山南 ( 2020年7月23日    マスカットスタジアム )

岡山南打線を6回4安打無失点に抑える好投を見せた倉敷商の右腕・福家悠太(3年)
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 昨秋の中国大会を制した倉敷商が右腕・福家悠太(3年)とエース左腕・永野司(2年)の完封リレーで岡山南を退け、今夏初戦を突破した。

 「あまり調子は良くなかったんですけど、打たせて取るピッチングはできたかなと思います。試合をつくるのが僕の役目なんで」

 初戦の先発マウンドを任された福家は130キロ前後の速球と時に90キロ台にまで球速を落とした変化球で緩急をつけ、岡山南打線を4安打無失点に抑えた。打っても4回1死二、三塁の場面でバックホーム態勢を取らなかった相手の守備陣形を見てしぶとく一、二塁間にゴロを転がし、先制点を呼び込んだ。

 コロナ禍による自粛生活中は山へ行って100メートルの坂道ダッシュを繰り返すなど下半身強化に取り組んできた。この日最速の138キロを記録したのは後半の5回に入ってから。全体練習ができなかった3カ月の間も「一人一人がやるべきことをやってきたと信じています」という梶山和洋監督(33)の信頼に応えた。

 8月10日に開幕する甲子園交流試合では大会4日目(8月15日予定)の第3試合で仙台育英(宮城)と対戦することが決まっている。中国大会覇者として臨む聖地。負けられない戦いは続く。

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2020年7月23日のニュース