ダル、筒香ら代理人のウルフ氏 開幕決まらない混迷MLB舞台裏明かす 報道に詳細が出ることが問題の一つ
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カブスのダルビッシュ有投手(33)、レイズの筒香嘉智外野手(28)らの代理人を務めるジョエル・ウルフ氏(49)が本紙の取材に応じ、大リーグ機構(MLB)と選手会が協議中の今季開催案がまとまらない理由を代理人の視点から明かした。各球団の経営姿勢の違いやメディアの報道に言及。早期開幕へ向け、経営陣にも苦言を呈した。(取材・奥田秀樹通信員)
――MLBと選手会による今季開催案の協議が難航している。代理人の立場として、その理由をどのように考えているか。
「難しいのは30球団それぞれにオーナーグループがあり、経営姿勢も考え方も違うということ。“スモールマーケット”の球団はマイナー組織を整理統合し、スカウト数も減らし、お金を節約したい。レギュラーシーズンも将来のため、タンキング(戦力を落として下位になりドラフト指名のウエーバー順位を上げるなど)の時期に入るチームもある」
――ロブ・マンフレッド・コミッショナーや、選手会のトニー・クラーク専務理事の働きが重要になる。
「メジャー契約の選手は約1200人、代理人は300~400人いる。みんなを一つにまとめなければならない。ただ、選手以上に、オーナーを団結させるのはさらに難しい。それが今回の問題につながっている」
――交渉は一進一退を繰り返している。
「大きな問題の一つは交渉の詳細が報道で出てしまうこと。報道は人々を刺激できるが、常に良い方向に動くわけではない。具体的なやりとりが表に出ると交渉が中断する。もっと静かにやれていれば、交渉は早くまとまったかもしれない」
――交渉の落としどころも難しい。
「選手は3月に合意したとする試合数に比例した年俸を求める従来の姿勢を貫き続け、オーナー側は無観客試合は想定外として、交渉のやり直しの権利があると主張する。こんなありさまでは何一つ合意できない」
――NBAやNHLは開催案に合意。なぜ、MLBだけここまで遅れているか。
「労使協定の中身や関係性はリーグによってそれぞれ違う。(94~95年のストライキなど)歴史的に見て、MLBは選手会の持つパワーを警戒してきた面もあった。そういったことも影響している」
――ナショナルパスタイム(国民的娯楽)と呼ばれる野球の役割も問われている。
「オーナー側は強硬路線を貫き続けるが、野球ファンに対して敬意を欠いている。野球がファンのためにあることを忘れてはならない」
――代理人として選手をどうサポートしているか?米1年目の筒香は一時帰国中だ。
「最近、私もLINEを使うようになり、容易に彼と連絡を取り合えるようになった。現時点では日本にいたほうが練習環境が整い、家族とも一緒にいられる。シーズンが始まる時期が決まれば渡米する」
――ダルビッシュはSNSでコロナ禍でプレーするリスクなどを意見し、前田も同様にSNSで積極的に発信している。
「選手はオプトアウト(プレー拒否)を選ぶ自由がある。ダルビッシュとは週1回は電話で話すが、たくさん質問をするし、心配な点を指摘してくる。ただ、今季どうするかについてはまだ何も決めていない。前田はまだ一度もミネソタに行ったことがない。今回の騒動(黒人男性暴行死事件)の震源地なので心配。シーズンが始まる前に騒ぎが落ち着いてくれればと願う」
≪今オフ日本人の市場価値高まる「有利な状況に」≫ウルフ氏は今オフは日本選手の市場価値が高まると予測する。今季のマイナーリーグは中止が濃厚で「若手が実戦で腕を磨き、成長する機会が少ない。一方、日本にはすでにメジャーでプレーできる選手がたくさんいる」と指摘。日本ハムの有原、西川、ロッテの石川、DeNAの山崎がポスティングシステムの利用が認められれば今オフにもメジャー挑戦するとみられるが、「移籍市場で日本の選手にとって有利な状況になると予想している」と語った。
◆ジョエル・ウルフ 1970年6月18日生まれ、米カリフォルニア州出身の49歳。米大手エージェント会社「ワッサーマン・メディア・グループ」の野球部門代表。カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)で学士号、ロヨラ・ロースクール・ロサンゼルスで法学博士号を取得。スター選手を担当し、現役時代の松井秀喜氏(現ヤンキースGM特別アドバイザー)もスタッフの一員としてサポート。現役時代は一塁手兼外野手としてマイナーで6年間プレーした。
≪幅広い顧客持つ≫米大手エージェント会社「ワッサーマン・メディア・グループ」はユニバーサル・スタジオの元社長ルー・ワッサーマン氏の孫ケイシー氏が1998年に設立。スポーツ選手の代理人業務や、米ソフトウエア大手マイクロソフト、米スポーツ用品大手ナイキなど、スポーツへのスポンサーなども取り扱う。北米4大プロスポーツ以外にもサッカー、ゴルフ、五輪競技など幅広く顧客を持つ。
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