西武・西口あと1アウト…快挙逃した「悲運のエース」

[ 2020年5月26日 05:00 ]

今年は見られない セVSパ 交流戦名勝負10選   西武6―1巨人 ( 2005年5月13日    インボイス西武 )

9回表二死、巨人・清水に右越えソロホームランを浴び、ノーヒットノーランを逃しガックリする西武・西口
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 2005年に始まったセ・パ交流戦は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、初の中止となった。本来は26日が初戦だった。数々のドラマを生んできた過去15年間の交流戦を「名勝負10選」として振り返る。

 西武・西口がまたしてもあと一歩で快挙を逃した。交流戦元年。エース右腕は伝家の宝刀スライダーを武器に、ローズ、小久保、清原がクリーンアップに座る巨人の超重量打線を手玉に取った。9回2死まで許した走者は2回に清原に与えた死球のみ。「今度こそ」の期待が高まる中、1番・清水を迎えた。「2球続けたスライダー。完璧に打たれた」。打球は、無情にも右翼席に吸い込まれた。

 あと1人でのノーヒットノーラン“未遂”は、3年前の02年8月26日ロッテ戦以来。ポーカーフェースの右腕も、被弾した直後はマウンド上で何ともいえない表情を浮かべた。「二度あることは三度あるか、三度目の正直か。いずれにしても、もうないよ」と苦笑いするしかなかった。

 しかし、3度目があった。同じ年の8月27日楽天戦。今度は9回まで打者27人をパーフェクトに抑えながら延長10回に安打を許し、またしてもフイに。「悲運のエース」西口の快投は、今も語り草となっている。

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2020年5月26日のニュース