【夢のご当地オールスター・東海編】エースに阪神の「初代Gキラー」西村幸生

[ 2020年4月30日 05:30 ]

西村幸生
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 愛知を除く静岡、岐阜、三重出身でドリームチームを編成していくと、戦前の三重が球史に残る投手の宝庫だったことが分かる。

 ベーブ・ルースと真っ向勝負を演じた伝説の投手・沢村栄治(京都商)。沢村と同じ伊勢市出身で、戦前戦後と巨人で活躍した209勝投手の中尾碩志(京都商)。そして阪神の「初代巨人キラー」西村幸生(宇治山田中)と3人の名前が出てくる。

 この企画で、沢村は京都でドリームチーム入りしているので、東海のエースには西村を起用した。関大卒業後、同郷で巨人のエースだった沢村との対戦を望んで、大阪タイガースに入団。37年秋には15勝3敗、防御率1・48で最多勝利と最優秀防御率の2冠を獲得。同年12月に行われた巨人との年度選手権決定試合では、登板した3試合全てで完投勝利。第1戦と最終戦の第6戦では、沢村に投げ勝った。翌38年にも2年連続の年間王者を達成。初代巨人キラーの座を不動のものにした。

 コントロールとカーブ、スライダーのキレで勝負するのが西村。お酒には目がなく「主戦投手」をもじって「酒仙投手」とも呼ばれた。45年にフィリピンで戦死。昨年9月、西村の長女、ジョイス津野田幸子さんが甲子園で矢野燿大監督を表敬訪問。伊勢市の倉田山公園野球場には沢村と西村の胸像が設置され、伝統の一戦が再開される日を待っている。同じ三重出身の西勇輝(菰野)が巨人キラーの肩書を踏襲するのも楽しみだ。

 東海の内野陣は近鉄の大石大二郎(静岡商)、横浜の山下大輔(清水東)、中日の高木守道(県岐阜商)と名手がそろう。巨人V9時代を支えた森昌彦(岐阜)がレジェンド投手陣をどうリードするかも注目だ。

 2050安打の和田一浩(県岐阜商)、阪急などで2055安打の静岡出身の加藤英司(PL学園)の名球会コンビとクリーンアップを組むのが杉山光平(静岡商)だ。近鉄を経て、南海で活躍。59年には、打率・323で首位打者に輝き、2年連続4回目のベストナインも受賞した。

 ゴルフの様にバットのヘッドを地面に向けた構えで立ち、そこから投球に合わせてタイミングを取る独特の打法は「円月打法」と呼ばれ、南海の400フィート打線の中核を担ったスラッガーだ。勝負強さでは南海、ダイエー、ソフトバンクとホークスを貫き、最後は巨人の代打の切り札となった大道典良(明野)のバットを短く持つ姿も捨てがたい。

 監督はアテネ、北京、ロンドン五輪で女子レスリング55キロ級金メダリストの吉田沙保里だ。三重出身で、個人206連勝を記録し、「霊長類最強女子」の異名を持つ国民栄誉賞受賞者。最強監督が、東海を最強チームに導く。(鈴木 光)

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