MLB 今季キャンプ地でリーグ再編案 利点もあるが課題も山積み

[ 2020年4月12日 02:30 ]

 新型コロナウイルス感染拡大で開幕が延期されている大リーグ機構(MLB)がキャンプ地のアリゾナ、フロリダ両州に各15球団を集め、無観客でレギュラーシーズン開催を検討していると10日(日本時間11日)、全国紙のUSAトゥデー(電子版)が報じた。

 検討案は両州を3地区に分類。利点は州内に限られる移動による感染リスクの軽減や、開幕前のキャンプから公式戦突入が可能になること、放映権の確保が見込めることなどがあるが、課題も山積みだ。チーム関係者に加え、審判、球場や中継スタッフが多数集まる状況での感染予防対策の構築。また、夏場の酷暑対策や1地区5球団でダブルヘッダーの開催が必須となる。さらに両リーグともにDH制が採用され、従来同制度のないナ・リーグ球団が不利になり、昨年約107億ドル(約1兆1600億円)だったMLBの総収入が無観客で約40%の減収になることなどが問題視されている。

 地元メディアの取材に答えたドジャースのスタン・カステン球団社長は「検討中のアイデアの一部。MLBはまだ特別な検討の意思を示していない」と説明。MLBの苦悩はまだ続きそうだ。

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2020年4月12日のニュース