西武・松坂「夏に救済」案 自身も“原点”だからこそ…持論展開「今年に限っては違う形で」

[ 2020年3月13日 05:30 ]

15日の登板に向けランニングで調整する西武・松坂
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 19日に開幕予定だった第92回選抜高校野球大会の中止決定から一夜明けた12日、甲子園で活躍したプロのスター選手からエールが寄せられた。98年に横浜高のエースとして春夏連覇を達成した西武・松坂大輔投手(39)は救済策について持論を展開。今大会の出場校も参加した大規模な「夏の甲子園」へ思いを巡らせた。

 22年前の記憶は今でも鮮明だ。「あの春」への思いは強い。だからこそ松坂は、甲子園で戦う機会を失った球児らの救済へ最大限の気遣いを見せた。

 「選手のことを考えるとやはりショック。一生に一度の経験の人もいる。言うだけは簡単だけど、夏に出場校を増やすとか、そのままセンバツに決まっていた高校が(夏に)出場できたら理想だと思う。今年に限っては違う形で夏の甲子園が行われたらいい」。98年のセンバツで一気に全国区となった。5試合全て完投で3完封。4番にも座り横浜高の25年ぶりVに貢献。同年夏の準々決勝・PL学園との延長17回の死闘、決勝の京都成章戦のノーヒットノーランなど数々の伝説へつなげた。春夏連覇を成し遂げたが、センバツが「(人生を)変えてくれた」と言い切る。

 「主催側の方々も苦渋の決断だと思う。夏に長丁場になっても、トーナメントを行うとかできないかなと思う」。甲子園の活躍が進路を決めることは多い。「甲子園の成績は人生に関わる。みんながハッピーになれれば」と続けた。

 次回15日のヤクルトとのオープン戦に2番手以降で登板予定。「いつ開幕できるかは分からないが、仕上げていくための時間はもらえたと思ってプラスに捉えてきたい」。野球をやらせてもらえる喜びを感じ調整を続ける。 (大木 穂高)

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