ロッテ重光オーナー、50年前に岸元首相と男の約束…河合オーナー代行が秘話明かす

[ 2020年1月22日 17:49 ]

都内のホテルでコーチ会議に出席した、左から今岡2軍監督、河合オーナー代行、井口監督、松本本部長
Photo By スポニチ

 ロッテのコーチ会議が22日、都内のホテルで行われ、冒頭であいさつした河合克美オーナー代行が、19日に死去した重光武雄オーナーと球団の「秘話」を明かした。

 重光オーナーがロッテ球団に関わるようになったのは1968年という。当時は前身の大毎オリオンズで、岸信介首相から「球団をサポートしてほしい」との話があったという。

 ただ、当時のプロ野球は家族でいえば「お父さんと男の子」に人気があった。ロッテはお菓子メーカーで、特にチョコレートなど女の子をターゲットにしていたため、ブランドイメージに合わないと一度は断った。

 その後、岸首相から再び、球団サポートの要請があったという。重光オーナーは「2度、依頼された。引き受けましょう」と快諾。最終的にロッテ球団のオーナーになった。

 その後も重光オーナーは「岸さんとの約束だから、この球団は絶対に手放さない」と言い続けていた。河合オーナー代行は「つい最近も、いろいろなところで“(ロッテが球団を)売却するのでは”という噂が何回か出たが、重光オーナーはそんなことを一度として口に出したことはない。なぜなら岸さんとの男の約束だから。この男気があったからこそ、ロッテという球団は脈々と続いている」と強調した。

 コーチ会議の冒頭では、井口監督ら全員で重光氏に黙とうを捧げた。河合オーナー代行は「重光オーナーがここまでずっと支援してきたロッテ球団。なにがなんでも今年は、優勝しないわけにはいかない。今年優勝しないでいつ優勝するんだ、という年だと思う」と強い口調で今季のV奪回を宣言していた。

続きを表示

2020年1月22日のニュース