広島・誠也　球団野手最高2億8千万円！若手アドバイザー役に名乗り「歩み寄ることも大事」

大幅アップで契約を更改し、東京五輪の健闘を誓う鈴木誠也（撮影・成瀬　徹）　　　　　　
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　広島・鈴木誠也外野手（25）が18日、1億2000万円増の年俸2億8千万円で更改した。球団の野手最高額となり、高卒野手では最速8年目での2億円突破に表情を緩める反面、冗談めかして「笑顔に見えますか？目の奥は笑っていませんけど」と漏らした言葉に、3億円に届かなかった悔しさがにじむ。それでも吹っ切り「話し合い、たくさん評価してもらった」と前を向いた。

　140試合で打率・335、28本塁打、87打点。首位打者、最高出塁率のタイトルを初めて獲得し、名実ともに球界の顔になった。一方でチームはリーグ4連覇を逃し「やっぱり面白くない。優勝したいので、チームがどう勝つかを考えてやりたい」と力を込める。

　来季のリベンジV宣言。そのためには「僕より（年齢が）下の選手が出てこないと難しい」として、若手のアドバイザー役にも名乗りを上げた。自身の成長過程を振り返り「試合の悩みには助言できると思う。こちらから歩み寄ることも大事かな…と」。リーダーとしての自覚だった。

　11月のプレミア12では侍ジャパンの4番として世界一に貢献。来年の東京五輪でも当然、主砲としての期待は大きく「もし選ばれるのなら、絶対に負けたくない。日本が一番強いというところを見せたい」と意気込む。

　7日には、新体操で2度の五輪出場経験がある畠山愛理さん（25）と結婚したことを発表。「お互いに支え合ってやっていければ」。東京五輪で金、そしてシーズンでのV奪回。広島の、日本の主砲は、公私ともに充実した2020年にするつもりだ。（江尾　卓也）