阪神 インディアンス155キロ右腕と最終交渉 助っ人8人態勢の完成間近

[ 2019年12月18日 05:30 ]

ジョン・エドワーズ(ゲッティ=共同)
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 阪神が来季の新外国人としてジョン・エドワーズ投手(31=インディアンス傘下3A)と獲得へ向けた最終交渉に入っていることが17日に分かった。常時150キロ超の速球を武器とするパワー型で、今季セットアッパーとしてフル回転して退団決定的になっているピアース・ジョンソン投手(28)の穴を埋める人材として期待。猛虎史上最多となる助っ人8人態勢の完成は間近だ。

 今オフに超積極な外国人補強を進めてきた猛虎の“最後のピース”が判明した。谷本修球団本部長はブルペン強化へ候補とする投手と交渉を進めていることを明言。「(最終局面の)半歩遅れくらいですね」と大詰めに近づいていることを示唆した。白羽の矢を立てたのはエドワーズだ。

 球界関係者は「(阪神も以前から)注目していた。(日本の他の)球団も調査をしていた」と明かし、獲得に興味を示していた国内他球団との争奪戦を優位に進めているもようだ。今季はメジャー9試合で2勝0敗、防御率2・25。マイナーでは41試合で6勝1敗、防御率4・22、計49回62奪三振で奪三振率11・39を誇った。常時150キロを超える直球とスライダーを武器として三振を奪えることが一番の魅力だ。

 06年ドラフトでは打者として指名され、10年までマイナー通算37本塁打を残した。独立リーグを経て11年冬に投手としてインディアンスとマイナー契約。救援投手だけに来日後は打席に立つ機会が少ないとはいえ、有事の際は打者としての一面も見せるはずだ。

 セットアッパーとして58試合で2勝3敗40ホールド、防御率1・38のフル回転だったジョンソンは退団が決定的。穴を埋める人材を求め、水面下で動いてきた。マルテ、ガルシア、呂彦青が残留し、ボーア、ガンケルの獲得は発表済み。スアレス、サンズとの契約合意も秒読み段階で、最後8人目の救援投手も年内決着へ最終局面を迎えた。最後のリーグ優勝は05年。15年ぶりの悲願達成へ、猛虎は本気だ。

 ◆ジョン・エドワーズ 1988年1月8日生まれ。米イリノイ州出身の31歳。06年のドラフト14巡目(全体436位)で外野手でカージナルス入りも、結果を残せず10年に自由契約。11年独立リーグ時代に投手転向し、同年12月にレンジャーズとマイナー契約。14年8月にメジャーデビュー。パドレスを経て18年からインディアンスでプレー。メジャー通算49試合すべて救援で2勝0敗0セーブ、防御率3・67。右投げ、右打ち。1メートル96、109キロ。

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