光星・近藤「令和1号」狙う 地方大会最多6発男が開幕戦に登場

[ 2019年8月5日 05:30 ]

猛暑の中、守備練習する八戸学院光星の近藤
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 6日に開幕する第101回全国高校野球選手権大会の出場校が4日、京都府内や奈良県内など各地で練習を行った。開幕戦で誉(愛知)と激突する八戸学院光星(青森)は、地方大会で6本塁打をマークした3番の近藤遼一内野手(3年)が「令和1号」を宣言した。

 地方大会最多本塁打男はソフトバンクの柳田と、同じ奈良県出身の巨人・岡本に憧れる。フリー打撃で快音を連発させた近藤の言葉は力強かった。

 「狙うと力んでしまうので、ヒットの延長が、ホームランになれば。それが令和1号になったらうれしい」

 青森大会では6本のアーチをかけた。初出場の誉と開幕戦で激突することが決定し、通算27本で甲子園に乗り込んできた右の強打者は、記録にも記憶にも残る「令和1号」を視野に入れる。

 今春に続き、自身2度目の甲子園。チームとしては3季連続出場とあって、その経験値は高い。初戦敗退を喫したセンバツに比べ、近藤は「気持ちは落ち着いている」と自信を持つ。甲子園で愛知勢との対決といえば、7点をリードしながら東邦に逆転負けした16年夏が記憶に新しい。近藤は「相手は初出場。球場は僕たちにとってアウェーの雰囲気になってしまうかもしれない。でも自分たちの野球ができれば負けない」と言い切った。

 一方で「暑さが…」と予想外の大敵に苦笑い。「昨日も練習中に立ってるだけでフラフラ。本番も暑いと思うのでしっかり対策して集中していきたい」と引き締めた。「坂本2世」との呼び声も高い、リードオフマンの遊撃手・武岡も「凄く調子が良さそう。個人的に期待している」と近藤の打棒に期待した。「調子が良い時はどんな球でも打てる。無心になって打席に立ちたい」。近藤は自らのバットで令和初の幕開けを飾る。 (松井 いつき)

 ≪巨人・岡本も「凄い」≫同じ奈良県出身で憧れの存在という巨人・岡本は、近藤が青森大会で6本塁打したことに「凄い。高い技術を持っているんだと思う」と感想を口にした。八戸学院光星が誉との1回戦を勝ち上がれば、第7日に母校・智弁学園と当たる。岡本は「勝ったら智弁学園と試合なので、頑張ってほしいです」とエールを送った。

 ◆近藤 遼一(こんどう・りょういち)2001年(平13)9月14日生まれ、奈良県桜井市出身の17歳。小2から野球を始めて捕手としてプレー。桜井西中では橿原ボーイズに所属、一塁手に転向。八戸学院光星では2年春から背番号13でベンチ入りし、2年秋から背番号3。1メートル75、86キロ。右投げ右打ち。

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2019年8月5日のニュース