星稜・奥川 最後の夏「楽しんでやる」悲願Vへ初戦は旭川大高

[ 2019年8月4日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 組み合わせ抽選会   星稜―旭川大高 ( 2019年8月3日    大阪市フェスティバルホール )

甲子園練習でキャッチボールをする星稜・奥川(撮影・亀井 直樹)
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 心身ともに万全の準備を施してきた。星稜(石川)・奥川は4季連続の甲子園初戦に決まった旭川大高の印象について「まだデータを見ていないので分からないけど、実力校であるのは間違いない」と表情を引き締めた。

 「一番は体調管理。去年は勝負以前で後悔する部分があった」と話す。試合は13時開始予定で猛暑が予想される。昨夏の2回戦、済美(愛媛)戦で、先発しながら、右ふくらはぎをつって4回1失点で降板。その後に試合はもつれ、延長13回に逆転サヨナラ満塁弾を浴びて敗れた。「自己管理できていないことが悔しかった。今年はそういうことが起こらないよう反省を生かしたい」と話した。

 石川大会ではベンチにいるときは「今まで、あまり好きじゃなかった」という経口補水液を常に口に含み、イニング間は塩分補給用のタブレットを摂取し、丹念に首元を氷で冷却。抜かりのない対策を講じてきた。

 大船渡・佐々木朗希、創志学園の西純矢ら高校注目の投手が地区大会で姿を消した。今大会で最も注目される存在となるが、石川県勢悲願の全国制覇へ覚悟は決まっている。石川大会では球場表示で158キロを計測したが「球速に対するこだわりはないし、その前にやらなきゃいけないことがたくさんある」と慢心はない。

 午前中の甲子園練習では感触を確かめるようにセットポジションから7球を投じた。「野球を楽しんでやろうと思う」。自分に打ち勝ち、チームを頂点に押し上げる。奥川の最後の夏が始まる。 (桜井 克也)

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2019年8月4日のニュース