阪神・近本 12球団唯一のルーキー球宴選出 驚足アピールへ「どんどん狙う」

[ 2019年6月25日 05:30 ]

阪神オールスターファン投票選出選手記者会見で笑顔をみせる近本(撮影・坂田 高浩)
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マ イナビオールスターゲーム2019(7月12日・東京ドーム、13日・甲子園)のファン投票最終結果が24日に発表され、阪神・近本光司外野手(24)がセ・リーグ外野手部門の2位に入った。12球団の新人では唯一の選出で、球団新人野手では16年の高山以来3年ぶり。監督推薦や選手間投票などを含む全出場選手は、7月9日に決定する。

 近本は初の夢舞台へ自慢の俊足を生かしての盗塁を誓った。  「新人でオールスターに出ることは考えていなかったのでうれしく思う。ファン投票で選んでいただいたので、走らないというのは選んでもらったファンはがっかりすると思う。自分の武器である足をしっかりアピールしていきたい」

 50メートル5秒8を誇る足でここまで18盗塁。中日・大島の20個に次ぐリーグ2位に付けている。初出場の新人が盗塁を決めれば16年の高山(阪神)以来3年ぶりとなる。1997年の同舞台では西武の松井稼(現・西武2軍監督)が1試合4盗塁を決めているが、「機会があればどんどん狙っていきたい」と意欲を見せる。04年球宴はテレビ観戦した新庄(日本ハム)のホームスチールが「印象に残っている」というように、自身も武器を生かして記録にも記憶にも残る働きでファンを喜ばせてみせる。

 技術面の吸収にも余念がない。「西武の秋山選手と話してみたいです。ゴールデン・グラブも5回取っている方なので。守備だけではなくて盗塁のことも聞いてみたいです」。普段接しない他チームの選手との交流でも貪欲に学ぶ姿勢も忘れない。

 対戦したい投手には関学大の先輩にあたる日本ハム・宮西の名前を挙げ「交流戦で2度三振を取られているので、次も真っ向勝負していただけたらと思います」とリベンジに闘志を燃やす。第2戦は甲子園での開催。淡路島出身で高校、大学、社会人と関西で過ごしてきた身としても自然と気持ちが高ぶる。阪神からは梅野、ジョンソンとともに選ばれ、12球団の新人では1人だけの選出となったが、これも開幕から続く目覚ましい活躍がファンの心を射抜いた結果だ。

 3月29日ヤクルト戦ではプロ初安打となる適時三塁打で鮮烈なデビューを飾った。4月18日ヤクルト戦から5月3日DeNA戦までは13試合連続安打をマークするなど、ここまで72試合に出場して打率・268、6本塁打、24打点。猛虎の切り込み隊長として屋台骨を支えている。初の球宴で近本がどんな活躍をしてくれるのか。今から楽しみでたまらない。(長谷川 凡記) 

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