星稜 逆転で3季連続の北信越V エース奥川7安打1失点で完投

[ 2019年6月4日 12:15 ]

春季北信越地区高校野球大会決勝   星稜3―1敦賀気比 ( 2019年6月4日    富山市民 )

力強いフォームで投げ込む星稜先発・奥川
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 星稜(石川)が逆転で敦賀気比(福井)を破り、3季連続、春に限れば4年連続の北信越大会優勝を決めた。今秋ドラフト1位候補の奥川恭伸投手(3年)は今春選抜大会後、初めて完投し、7安打1失点でチームを勝利に導いた。

 決勝の舞台でも持ち味を十分に発揮した。初回からリズム良く回を重ね、4回2死二塁、敦賀気比の4番・木下元秀外野手(3年)に先制三塁打を許したが、傷口は最小限にとどめた。前日の準決勝後に「トーナメントなので、相手がどういう攻めをしてくるかは分からない。どんな場面でも動揺せず、冷静に投げたい」としていた通りの投球内容。3―1の8回に1死一、二塁のピンチを迎えたが、3番・杉田翔太郎内野手(3年)を148キロ直球で空振り三振。続く木下にはこの日最速の150キロを連発し、最後はスライダーで空振り三振に仕留めた。

 4月14日の練習試合登板後に右肩に軽度の張りを発症。大事を取って春季石川大会では登板しなかった。今春選抜大会後、初めての公式戦登板となった今大会1回戦・砺波工(富山)戦で6回2安打無失点。2回戦、準決勝は登板せず、万全の状態でマウンドに上がった。無四球で奪った三振は11。最終回に3者連続三振を記録するなど、凄さが際立つ内容だった。

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