「岡山のダルビッシュ」本家との深い絆…驚きの第2の人生 「俺でもクビにする」はエールだった

[ 2019年5月26日 20:39 ]

日本ハム時代のダース・ローマシュ匡投手
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 TBSのドキュメントバラエティー「消えた天才」(日曜後6・30)が26日に放送され、高校時代に「◯◯のダルビッシュ」と呼ばれた投手たちのその後を追った。

 同番組によると、米大リーグ・カブスのダルビッシュ有投手(32)の名をから「◯◯のダルビッシュ」と呼ばれた投手は全国各地に40人存在したという。エンゼルスの大谷も「みちのくのダルビッシュ」、阪神の藤浪も「なにわのダルビッシュ」と呼ばれたことがある。

 その中から、身長、球速、変化球、プロ注目、イケメンの5項目を判断。シンクロ率の高い5人を紹介した。本家とのシンクロ率97%で見事1位に輝いたのが「岡山のダルビッシュ」こと、ダース・ローマシュ匡(たすく)さん(30)だった。

 岡山・関西(岡山)で、甲子園に春夏通算4回出場し、07年ドラフト4位指名で本家ダルビッシュのいた日本ハムに入団した。3年目の冬には一緒に自主トレをしたこともある。トレーニングの方法など惜しみなく教えられたが、1軍で登板したのはわずか2試合。11年のオフに戦力外通告を受け、引退した。

 引退をダルビッシュに報告した時には「俺が球団の人でもクビにするな」と言われたという。その後、「スポーツメーカーとか声を掛けてくれるだろう」と思っていたが何の話もなく、どうしようと思っていた時にダルビッシュと再会。「俺のマネジャーをやってくれないか?失敗は先につなげるのが大事なんだぞ」と声をかけられた。ダースさんは現在、現在は神戸市中央区の「スペース11 ダルビッシュ ミュージアム」の館長で、ダルビッシュのマネジャーも務めている。

 引退報告をした時の突き放すような言葉は「僕のことを見てくれたから言えたんだな。次の道へ向かわせる言葉だった」と理解。「感謝している」と笑顔で語った。

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