山川、今季初アーチ ついに新パフォーマンス「どすこいポーズ」披露

[ 2019年2月25日 05:30 ]

練習試合   西武2―3ロッテ ( 2019年2月24日    春野 )

初回2死一塁、山川は中越えに2ランを放ち新パフォーマンス「どすこい」を披露(撮影・西尾 大助)
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 西武の山川穂高内野手(27)が24日、ロッテとの練習試合に「4番・一塁」で出場し、初回に今季初アーチを放った。実戦6試合、22打席目で待望の一発。昨季の本塁王は今季、わずか3本足りなかった50本塁打を目指している。日本人では2002年の松井秀喜(巨人)以来17年ぶりの大台へ、第一歩を踏み出した。

 満を持して…。いや、ついにだ。「どすこいポーズ」は初回だった。山川はバックスクリーン左に叩き込むと、ベンチ前で右足を高く上げて四股を踏み、両手を前に突き出した。大相撲の御嶽海に似ていることからアーチを描いた後に行う新パフォーマンス。約7000人の観衆から歓声を浴びた4番打者は「(ファンに)浸透するまでやっていきたい」と意気込みを語った。

 2死一塁からボルシンガーの投じた初球、高めの143キロ直球を完璧に捉えた。今季、実戦22打席目での待ちに待った今季初アーチに「感触は良かった。行くなとは思いました」と胸を張った。フリー打撃では柵越えを連発しても、実戦では本塁打が出ていなかった昨季の本塁打王。「感覚やフォームなどいろいろ試しながらやっていた」と振り返る。

 転機は2日前だった。バットを構える位置を少し低くした。「感覚的なもの」と話すが、バットの出が格段に良くなった。そして「ここからどんどん本塁打を打つ」と予告していた。まさに、有言実行の一発。この日の試合後には「つかみました。段階としてはいい」と手応えを口にした。

 47本塁打で大ブレークした昨季だが、開幕前に結果を残していたわけではなかった。練習試合やオープン戦では打率1割台と低迷。今季は実戦で安打は出ており、さらに代名詞の一発。高知での2次キャンプを打ち上げ、「今年は早い段階でこれかなというのを見つけられた。オープン戦もたくさんあるので、これから微調整しながらやっていきたい」と言った。

 目標は50本塁打。何度も何度も口にすることで、自らにプレッシャーをかけている。有言実行してこそ、4番打者だからだ。 (武本 万里絵)

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2019年2月25日のニュース