阪神メッセ4失点も尻上がり 開幕へ順調「照準合わせている」

[ 2018年3月10日 05:30 ]

オープン戦   阪神2―5中日 ( 2018年3月9日    甲子園 )

気迫のこもった表情で投げ込むメッセンジャー
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 9日の中日戦に阪神・メッセンジャーが先発。いきなり初回に4失点したが、何の心配もいらない。久々の登板を振り返った笑顔が、調整の順調さを物語っていた。

 「打者に投げるのが久しぶりだったんで、初回はロケーション(制球)の問題があったけど、2、3イニング目と良くなっていった。開幕に向けて照準を合わせているよ」

 立ち上がりは甲子園がどよめいた。1死からアルモンテ、大島、ビシエド、福田に4連打を浴びるなど、いきなり4失点。2月21日の練習試合・韓国KIA戦以来の実戦となり、ボールが真ん中に集まりすぎた。ただ、すぐに修正できるのが百戦錬磨の助っ人右腕。2回は先頭の亀沢に左前打されたものの、そこから6者連続で打ち取ってこの日の仕事を終えた。

 春季キャンプ終盤に右肩の張りを訴え、ペースダウン。この時期に2週間以上も実戦から遠ざかれば、並の投手なら不安視する声も出るだろうが、メッセは別だ。昨年8月10日に右足首を骨折し、シーズン絶望と思われながら、わずか2カ月後の10月10日に復帰。その中日戦で4回1安打無失点、8奪三振の快投を見せた。この日は3回6安打4失点となったが「あの時に7者連続三振を奪ったのと同じ相手だったけど、今は若い選手は積極的に打ってアピールしてくる時期。それが重なって打たれてしまったけど、次は問題ない」と自信を見せた。

 4年連続の開幕投手に内定を与えている金本監督の信頼も揺るがない。「3イニング目からスピードが出てきたかな。キレというか。また、次回」。次回の課題を聞かれたメッセも「初回に4失点しないこと! …というのは冗談だけど、制球をしっかりしたいね」と余裕のジョークだ。残り2試合登板予定のオープン戦で最終調整し、3月30日の東京ドームでG打線の前に仁王立ちする。

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2018年3月10日のニュース