阪神・梅野“坂本打法”で正妻獲る!新フォーム好感触「良い感じ」

[ 2018年1月31日 06:15 ]

巨人・坂本を意識したフォームでフリー打撃を行う梅野
Photo By スポニチ

 『坂本打法』で正妻獲りや!阪神・梅野隆太郎捕手(26)が、今季は巨人・坂本勇人内野手(29)を参考にした新打撃フォームで臨むこととなった。かりゆし宜野座で30日、高く上げた左足をゆっくり下ろしながらタイミングを取る打法を披露。自主トレ期間中から好感触を得ており、2月1日から始まる春季キャンプでも継続する。この日で若手中心の春季キャンプ先乗り合同自主トレを打ち上げた。

 打撃投手が投球動作に入ると同時に左足を高く上げる。今度は曲がった左膝をゆっくり伸ばしながら着地して、バットを振り抜く。昨季までの梅野とは、明らかに違う打撃フォーム。日本を代表するヒットメーカーである、あの男をイメージしてのものだった。

 「早めに足を上げて、ゆっくり下ろしていくなかでタイミングを合わせる。(巨人の)坂本さんがそう。これなら遅れているときに(左足を)早く付いたり、前で拾ったりすることができる」

 坂本勇と言えば、左足を高く上げる独特のフォームから快音を連発してきた。昨年までの通算11年間で、1559安打をマーク。16年にはセ・リーグの遊撃手で史上初めて首位打者に輝いた。

 マスク越しに見つめてきた梅野が着目したのは、タイミングの取り方だった。これまでの梅野は左足をグッと上げ、勢い良く打ちにいくフォーム。だが「タイミングがちょうど合った時しか捉えられない」と確実性を欠いていた。昨季も・206、2本塁打と低迷。心機一転、昨年10月に宮崎で行われた「フェニックス・リーグ」から、“坂本打法”を取り入れはじめた。

 「まだまだこれからだけど、今は良い感じ。1年目の感覚に近いというか、良いイメージ」

 自主トレ期間中も継続しており、手応えは上々だ。1月の沖縄自主トレ中には、打撃投手を務めた能見と対峙(たいじ)。実戦さながらの投球にも対応できたことから、自信を深めたという。7本塁打を放った14年ルーキーイヤーの強打が戻りつつある。29日から始まった合同自主トレでも実践し、この日も広角に鋭い打球を飛ばしていた。

 真似たのはフォームだけではない。昨秋キャンプで使用し感触が良かったことから、昨年12月のSSK社のスタッフ会議後に、坂本タイプのバットを使用する考えを明かしていた。最大径(最も太い部分)と最小径(最も細い部分)の差が大きいトップバランス。こちらは飛距離アップに期待が高まる。

 全ては正捕手に定着するため。自己最多112試合に出場した昨季も、終盤は坂本に先発マスクを譲った。守備第一と言われる捕手でも、定位置獲得へは「打」も求められる。坂本勇の「技」と「道具」を駆使して、サバイバル戦を勝ち抜く。 (巻木 周平)

続きを表示

2018年1月31日のニュース