清宮にDバックス熱視線 元中日マーシャルSAが“密着予告”

[ 2018年1月31日 05:30 ]

打撃ケージで練習する清宮
Photo By スポニチ

 さっそくメジャーの注目を集めた!日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18=早実)が29日(日本時間30日)、2月1日のキャンプインを見据えて米アリゾナ州でスタートした合同自主トレに参加。同施設を提供するダイヤモンドバックスのシニアアドバイザー(SA)で元中日のジム・マーシャル氏(86)が怪物の打撃練習に熱視線を送った。

 86歳の視線が18歳にくぎ付けとなった。マーシャル氏が乗った乗用カートが打撃ケージ付近で停車。視線の先には高卒新人とは思えない堂々たる体格で力強くバットを振る清宮がいた。同氏は「彼はサダハル・オウと同じ学校(早実)なのか?それは素晴らしい。明日もあさってもここに見に来るよ」とダイヤの原石の発見を喜んだ。

 マーシャル氏は現役時代は清宮と同じ左の長距離砲で、63年に中日入団。清宮の早実の先輩である王貞治と長嶋茂雄が引っ張る巨人に、クリーンアップとして立ち向かった。65年までの3年間で78本塁打を放って退団。引退後はメジャーでカブス、アスレチックスの監督も務め、老齢となった現在もダ軍シニアアドバイザーとして活躍する。清宮を実際に目にするのは「初めて」というが、将来のメジャー挑戦を夢見る18歳に一瞬で無限の可能性を感じたようだ。

 万全ではないコンディションで注目を集めるあたりは、さすが高校通算111本塁打の怪物だ。18日の千葉・鎌ケ谷でのトレーニング中に打撲した右手親指が完治していないため、米初練習はフリー打撃再開に至らず、前方の短い距離からトスされたボールで52スイングを行った。途中で患部にテーピングを施すなど痛みは残っており「無理せず徐々にやりたい」とコメント。栗山監督も「全然、無理する必要ない」と慎重な姿勢を示した。

 精力的に動き回ったマーシャル氏は帰り際も報道陣に「彼(清宮)は守備はどこを守る?」、「開幕は1軍になりそうか?」など質問を連発。同氏は日本人のスカウティング活動に影響力を持っているだけに今後もダ軍は「清宮マーク」を続ける見込みだ。昨年のキャンプでは大谷(現エンゼルス)を目当てにメジャー球団のスカウト陣が大挙して押し寄せたが、今年は同様の「清宮詣」が展開される可能性もある。

 患部も快方に向かっており、フリー打撃の再開は近い。今回のキャンプ期間で怪物ぶりを発揮すれば「KIYOMIYA」の名は一気に全米に知れ渡る。(山田 忠範)

続きを表示

2018年1月31日のニュース