マエケン「MAEKEN」快投12勝 球団記録の本拠地8連勝

[ 2017年8月27日 05:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース3―1ブルワーズ ( 2017年8月25日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ブルワーズ>「MAEKEN」と記された特別仕様のユニホームで先発した前田(共同)
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 ドジャースの前田健太投手(29)が25日(日本時間26日)、ブルワーズ戦で6回をソロ本塁打の1安打に抑え、12勝目(5敗)を挙げた。「プレーヤーズ・ウイークエンド」と銘打たれ、全チームの選手がニックネーム入りの特別ユニホームに身を包んだ初日。「MAEKEN」が過去40年では3人目となる本拠地8連勝の球団記録をマークした。

 狙い通りの一球だった。2―1の6回、最後の打者ブラウンを1―2から、93マイル(約150キロ)の内角低めの直球で見逃し三振。前田は、胸を張ってマウンドを駆け下りた。「1安打がホームランで1点というのは少し悔しいが、内容も良かったし勝てたので良かった。いい感覚で投げられた」。

 鬼門の6回。気持ちを入れ直した。13日のパドレス戦は2失点、5回まで完全投球だった20日のタイガース戦は5安打で4失点し、ともに一発を浴びた回だ。その6回をわずか9球、8球がストライクで3者凡退。「相手も早く勝負しに来てくれるのは、いい結果につながっているのかな」。球宴後は被打率・181で、5試合以上先発した投手ではメジャー3位。ストライク率70・2%と攻めの投球につなげた。

 背中に愛称が入った特別ユニホームで、場内アナウンスも「ケンタ・マエケン・マエダ」だった。「マエケンだと、ちょっと試合の気持ちではなくなってしまう」と苦笑いも、特別な記録を引き寄せた。本拠地8連勝は過去40年では11年のカーショー、15年のグリンキー(現ダイヤモンドバックス)に並ぶ球団記録。さらにド軍は8月3度目の被安打1以下の試合になったが、1安打以下が月間3度は記録が残る1913年以降では、球団初の快挙となった。

 ダルビッシュ、カーショーが故障者リストから復帰する今後は、また厳しい立場に立たされるが「投げるときは勝つという気持ちで」と言った。

 《歴代エースに並ぶ》前田が4月28日のフィリーズ戦から本拠地8連勝。サイ・ヤング賞3度のカーショー、15年にド軍で19勝のグリンキー(現ダイヤモンドバックス)と歴代エースの記録に並んだ。前田は連勝開始から10試合で8勝で、うち2試合は救援登板で1セーブもマーク。先発では8試合連続勝利となっている。

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