不動の守護神へ…DeNA・山崎康 心に刻むラミレス監督の言葉

[ 2017年8月27日 09:30 ]

25日のヤクルト戦で3年連続20セーブを挙げたDeNA・山崎康
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 節目となる20セーブ目を挙げたDeNAの守護神・山崎康は、安堵の表情を浮かべた。8月25日のヤクルト戦(神宮)で8―5の9回に登板。1死からバレンティンにソロ本塁打を被弾したものの、後続を断った。1年目からの3年連続20セーブ以上は、プロ野球史上初の快挙だ。

 「勝ちパターンで回してくれるチームとの“縁”に感謝したい」。そう言って、喜びを噛みしめた。

 1年目は37セーブ。2年目は33セーブをマークした。2年目の昨季も8月に調子を落とすなど苦労して積み上げた数字だが、右腕にとって3年目が最も悔しい思いをしたシーズンとなるだろう。

 今季も開幕をクローザーとして迎えたが、4月13日の阪神戦(横浜)、翌14日のヤクルト戦(同)と続けて救援に失敗して抑えを外された。中継ぎへの配置転換を告げられた夜。悔しさを押し殺しながら、一人、何時間も車を走らせたこともあった。

 「絶対に抑えに戻るという強い気持ちを持っていた」と、中継ぎ初登板から15試合連続無失点。5月20日の巨人との試合前にラミレス監督に呼ばれ、「9回を任せる」と2度目の配置転換を伝えられた。

 そこからクローザーとしてのリスタートを切り、18セーブを積み上げてきた。だが、山崎康の心の中には、常に指揮官から言葉がある。クローザーに戻る際にこう言われた。

 「今は臨時の抑え。シーズン最後までポジションをキープするかは君次第だよ」

 次のターゲットは3年連続の30セーブ。守護神の座を不動のものとするためにも、20セーブはあくまでも通過点だ。(記者コラム・中村 文香)

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2017年8月27日のニュース