ヤクルトドラ2星 先発テスト合格!真中監督「来週もいけそう」

[ 2017年5月1日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3―2巨人 ( 2017年4月30日    神宮 )

<ヤ・巨>先発の星
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 先発テストに見事に応えた。ヤクルトのドラフト2位・星がプロ初先発し、6回を5安打2失点に抑えた。明大出身。慣れ親しんだ神宮の夜風が心地良かった。

 「チームが勝てたので、それでいいですね。もう一度(先発機会が)あったら勝ちたい」

 1―0の3回。自らのけん制悪送球と失策で同点とされた。なおも1死一塁で阿部、マギーと続く。ともに自慢の直球勝負。空振り三振と右飛で乗り切った。4回も最少失点で切り抜けた。「最少失点でいけば逆転してくれると思った」。その粘りの投球が、降板後の逆転劇につながった。

 大エースとの出会いが運命を変えた。中学3年時。地元・栃木の野球イベントに巨人などで活躍した桑田真澄氏が来訪し、キャッチボールをする機会に恵まれた。見たことのないきれいな回転。真っすぐ伸びるボールは重かった。「こういう方がプロの世界で活躍できるのか」。衝撃だった。

 圧倒的な存在感。別世界に感じたレジェンドから「プロを目指して頑張りなよ」と言葉をかけてもらった星少年は目を輝かせた。プロへの思いを強くする転機となった。この日の相手はくしくも桑田氏が在籍した巨人。阿部を3打数無安打に封じるなどビッグイニングをつくらせなかった。

 最速156キロの直球が持ち味だ。その球威を買われ、開幕から中継ぎで1軍入り。オーレンドルフが2回3失点で降板した23日の広島戦(神宮)で2番手として4回無失点の好投。2軍に降格した助っ人に代わって先発で起用され、初回からこの日最速の151キロを叩き出した。

 真中監督は最下位を脱出する勝ち星を運んだ右腕に「来週もまた(先発で)いけそうですね」と合格点を与えた。4月を連勝で締め、借金も5に戻った。次回は星が、勝ち星を手にする。(川手 達矢)

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2017年5月1日のニュース