“湘南のドクターK”本田、慶応斬り11K 星槎国際湘南初4強

[ 2017年4月26日 05:30 ]

春季高校野球神奈川大会準々決勝   星槎国際湘南3―1慶応 ( 2017年4月25日    保土ケ谷 )

<星槎国際湘南・慶応>9回2死、最後の打者から三振を奪いガッツポーズの本田
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 高校野球春季神奈川県大会の準々決勝2試合が25日に行われ、星槎(せいさ)国際湘南がいずれも初となる県4強入りと夏の神奈川大会第1シード獲得を果たした。今秋ドラフト候補のエース本田が昨秋の県覇者・慶応を相手に6安打1失点、11奪三振で完投。「(夏の)第1シードが目標だった」と喜んだ。

 昨夏は2年生ながらエース。秋の県大会で5試合51回で57三振を奪い、一躍存在が知れ渡った。12球団27人のスカウトが訪れる中、自己最速タイの146キロを計測。楽天・松井裕を参考にした縦のスライダーも利かせ、今大会はこれで4試合で計35回を投げ40奪三振だ。オリックスの中川隆治アマスカウトグループ長は「間の取り方が(日本ハムの)大谷に似ている。直球が素晴らしい」と話し、巨人の岡崎郁スカウト部長も「投げ方のバランスが良い。今後も見ていく」と評価した。

 創部7年目での躍進。桐蔭学園で高橋由伸(現巨人監督)らを指導した土屋恵三郎監督は「本田はよく投げた。全員の勝利」と称えた。神奈川の新ドクターKの次なる相手は横浜。本田は「プロに行って活躍したい。結果を残したい」と誓った。(松井 いつき)

 ▼本田 仁海(ほんだ・ひとみ)1999年(平11)7月27日、横浜市生まれの17歳。北大和小ドリームス、つきみ野中軟式野球部を経て、星槎国際湘南に入学。1年夏からベンチ入りし、昨秋は県8強入りの原動力になった。1メートル81、75キロ。右投げ左打ち。

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